HONDA CBR1000RR-R リアタイヤの交換 Vol.4 |
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次は最後の仕上げにホイールバランサーを使って ホイールのバランス取りを行います。 時速300Km/hを簡単に出せるCBR1000RR-Rでは 特に重要な作業になります。 |
まずはホイールバランサーにある4本の足を伸び縮みさせて 平行になるように設置します。 |
次はバランサーのシャフトをホイールに固定します。 シャフトが空回りするとバランサーの精度に影響が出るので しっかり固定する為にも シャフトの片側の固定金具を外し 金具を外した側を上になるように コマのようにシャフトを地面に立て その上からホイールを乗せて 最後に上から押さえつけるように金具を固定します。 |
ホイールバランサーにセットして軽く手で回します。 実際にはバランスが取れていないホイールでは バランサーにセットした時点で勝手にホイールが回り出します。 バランサーにセットした時点でホイールが動かなければ 大抵の場合はバランスが取れています。 |
手で軽くまわして止まった所の頂点に印を入れます。 写真では養生テープを貼ってます。 |
写真のは4回回していますが 3回回して止まった時の頂点がこのようにバラバラになるなら バランスは取れているので作業はこれで終わりです。 |
毎回同じ所が頂点にくるなら 最初に貼ってあるウェイトを外します。 ステッカー剥がしの液を付けて 付属のプラスチックのヘラで剥がすと簡単に剥がれます。 最初に貼ってあるウェイトで そのホイールのバランスが分かるのですが このように本来重い場所とされているエアバルブ付近に 両側合わせて30g以上のウェイトが貼ってあるなら エアバルブ部分が軽いホイールなので タイヤの黄色い軽点をエアバルブの反対側(180度)の 位置にしてタイヤを組む事で 少ないウェイト、あるいはウェイト無しで済む可能性が高いです。 |
最初に貼ってあったウェイトを外せたら もう一度、タイヤを回して確認します。 毎回同じ場所が頂点に来るなら |
5g単位のバランスウェイトを用意します。 |
ホイールを回して止まった所の12時(頂点)の所に 適当なテープを使って バランスウェイトを10g分を仮止めします。 ホイールが汚れているとテープが付かないので シリコンオフを吹いて清掃してください。 |
先ほど貼った10gのウェイトを9時 あるいは3時の位置に持っていき手を放します。 ウェイトが下に移動したらウェイトを10gから5gに貼り変えて軽くし この作業を繰り返します。 ウェイトが上に移動したら同じ場所にウェイトを5g増やし この作業を繰り返します。 いずれは9時、3時の所に合わせても ほとんどホイールが動かなくなるので そうなると試しに数回ホイールを回して 毎回同じ位置で止まらなければバランス取りの完了です。 |
仮止めしていたウェイトの裏に付いている 両面テープを使ってウェイトを固定し直します。 10gでバランス取りが出来た場合は このように5gずつホイールの左右にウェイトを分散させます。 ウェイトを貼る時は必ずシリコンオフを使って清掃しておきます。 |
という事でタイヤの組み込みと バランス取りの作業が完了しました。 後は逆の手順でリアホイールを車体に装着します。 |
リヤタイヤでローダウンするメリット・デメリット |
リヤタイヤでローダウンする最大のメリットは やはりサスペンションのジオメトリー(特にレバー比) に与える影響が少ないので 乗り味が純正の状態とほぼほぼ変わらない所ですね。 逆にデメリットになるのは 電子制御のTCSは前輪と後輪の回転差によって制御しているので TCSの介入レベルが高いと かなり頻繁にTマークのランプが点滅する事になります。 公道の速度域ではTCSのレベルを1~2あたりに設定しておけば TCSの介入(Tランプの点滅)は問題ないレベルに抑えられますが 時速160Km/hを越えたあたりからは前後の回転差が大きくなる事からも 介入レベルが1~2でもほぼ点滅しっぱなしになるので 基本的にTCS(電子制御)は 0の解除の状態で乗るのが前提ですね。 公道でまったりツーリングをする場合は TCSやアンチウイリーはまず必要無いので サーキットを走らないのが前提なら 後輪タイヤのローダウンも 一つの選択肢としてアリかもしれませんね。 |
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