Ninja ZX-25R フルエキゾーストシステム 公道編 Vol.1 |
今回は排気音の音量等を調整し公道を走るのに適した フルエキゾーストシステムに仕様変更する作業です。 |
まずはビームスの汎用タイプのカーボンサイレンサーですが バッフルの内径が30ミリほどあり低音が強く出るので 公道仕様としては音圧が無駄に大きくなってしまいます。 小さい内径のバッフルに交換する為にも とりあえずバッフルを外します。 まずは見えているボルトナット(M5)を外しておきますが スパナでナットを押さえながら メガネレンチでナットを回すと簡単に外せます。 |
ボルトナットだけでなくボンドでも固定されているので 次はバッフルからはみ出しているボンドを 割り箸等の角がある柔らかめの物を使って一周剥ぎ取ります。 ボンドはゴムのような素材なので簡単に剥ぎ取れます。 |
反対側(バッフルの裏側)から サイレンサーよりも長い適当な棒(パイプ)を突っ込んで ハンマーで叩くとバッフルが外れます。 |
これでビームスマフラーのバッフルが外れました。 |
まずはサイレンサー内部から消音を行うために 先端にキャップが付いている48mmのバッフルを用意しました。 ビームスサイレンサーの出口と入り口にある 内部の絞られている部分は48ミリなので使えます。 2種類の長さが選べますが 短い方が消音効果が大きく、長い方が排気効率が高いので 今回はより静かにするために短い方を選びました。 |
ちなみにキャップを固定している所は M6のナットを別途用意する事でより強固に固定出来ますよ。 |
そのままだとサイレンサーの内径と同じ48ミリなので スルっと通り抜けてしまうので プライヤーを使って縁を広げていきます。 回しながら何度も少しずつ広げて 出来るだけ細かい間隔で広げていきます。 |
とりあえず出口側からバッフルを入れると 広げた部分で引っかかるので 先ほどと同じようにパイプ等を使って ハンマーでトントン叩いていくと圧入した感じにあるので 抜けなくなります。 さらに信頼性を高めるなら バッフルにあるネジ穴を利用して そこにM6のイモネジを使うとより強固に固定出来ますが そこまでやる必要は無いと思います。 外したい場合は反対側からパイプを使って ハンマーで叩くと簡単に抜けますよ。 これでストレートに排ガスが抜けなくなるので サイレンサーの消音材が効率良く消音出来るようになります。 |
さらに低音を消すためにマフラーエンドには デイトナの58ミリのバッフルを取り付けました。 内径は19ミリなので低音を大幅に低減出来ます。 |
58ミリのバッフルでも実際の寸法は57.5ミリなので バッフルとマフラーの間には小さな隙間が出来ます。 その0.5ミリのわずかな隙間を埋める場合は 耐熱アルミテープを2週ほど巻くことで簡単に埋められます。 |
あと、デイトナのバッフルには M6サイズのナットが付いているので ビームスマフラーのバッフルを固定していた M5のボルトだと短くて使えませんし ビームスマフラー側には M5のボルトが通る小さい穴しか開いないので 別途、M5×15mmのボルトを用意して固定します。 長めの15mmのボルトにしたのは 緩み止めのスプリングワッシャー等を使う為で さらにM5のワッシャーを2枚くらいスペーサーとして使うと 15mmでちょうど良い長さになりました。 とにかく緩みやすいので緩み止め対策は必須です。 |
さらに消音するなら サイレンサーの一次側に取り付ける消音器を取り付けます。 二次側に取り付けたキャップ付きのバッフルを 同じように圧入しても良いのですが サイレンサーの一次側には センターパイプと挟み込んで固定するタイプの消音器が使えるので 何も加工すること無く簡単に消音できますし こっちの消音器の方が消音効果が大きいです。 今回試したのは先が太いタイプと細いタイプで どちらも60.5ミリのパイプに取り付けるタイプです。 ちなみに重量は先が太い方が170gで 細い方が82gです。 |
このタイプの消音器は このようにセンターパイプ側にも差し込めるので汎用性も高く しかも消音効果も高いので そこそこ排気音量を抑えることが出来ます。 |
今回はサイレンサーの一次側に差し込んで使いますが 先が太いタイプだとサイレンサーの壁との隙間が狭すぎるので 同じ60.5ミリのタイプでも先が細いタイプの方が 様々なサイレンサーに適合するので使いやすいですね。 ちなみにLCIのショートマフラーには先が太いタイプだと 差し込めませんでした。 これだけやるとそこそこ音量が抑えられるので 下手な政府認証マフラーのよりも静かになります。 |