Ninja ZX-25R フルエキゾーストシステム 公道編 Vol.2 |
排気音が静かになったので 次は排ガスの匂いを抑える為にも 触媒(キャタライザー)を取り付けます。 今回用意したアイテムは OUTEX(アウテックス)のハニカムキャタライザーで K-FACTORYのエキゾーストパイプに使えるのは 外径60.5mm用の差し込み式のタイプです。 さらにキャタライザーには3タイプから選べて 排気抵抗が低い(浄化能力が低い)順に並べると・・ 長さが40ミリのセル数が100のタイプ。 同じく長さが40ミリのセル数が300のタイプ。 長さが80ミリのセル数が300のタイプがあり レアメタルを使っているのでサイズに応じて 価格が上がります。 |
まず始めに40ミリの300セルのタイプを使いましたが 触媒レスと比べると排ガスの匂いは 圧倒的にマシにはなるものの 純正マフラーと比べてしまうと さすがに臭いな~と感じるレベルでした。 純正マフラーレベルで完全に匂いを消したい場合は 写真の長さが80ミリのタイプを選んで下さい。 |
通常、キャタライザーは このようにセンターパイプ側に取り付けます。 40ミリのキャタライザーだとこのように 専用設計かと思うくらいセンターパイプにピッタリなサイズでした。 サイレンサーの一次側にも取付出来そうなので試してみると 今回用意した2本のサイレンサーには太くて入りませんでした。 ちなみにサイレンサーの一次側に取り付けた 消音器との併用も可能です。 しかし、取り付けるサイレンサーによっては 差し込み量が少なくなりましたが 特に問題はありませんでした。 密度やサイズによっても変わるのですが キャタライザーにも消音効果がありました。 しかし、他の消音器ほど消音効果は強くない印象でした。 それよりもキャタライザーには サイレンサーから火が噴き出すアフターファイヤーを 止める効果があるので サイレンサー内にある消音材へのダメージも抑えられます。 特にクイックシフターを採用したZX-25Rでは 高回転域でシフトチェンジする時に アフターファイヤーが出やすいですね。 |
ちなみに長さが80ミリのキャタライザーだと 長いので先の方がどこかに干渉するので 少しだけ片側が浮きますが このくらいだと問題なくサイレンサーを接続できました。 |
あと、キャタライザーを含めて サイレンサー内などに沢山詰め物をすると 高回転域での高い排圧により よりサイレンサーが押し出されるので マフラースプリングには硬いスプリングを使うか スプリングを2本付けた方が 差し込み式の消音器のズレ等を防げます。 |
排気音も静かになり、排ガスもクリーンになったので 次はライダーへの安全対策です。 ZX-25Rでもフルエキ化すると 一般的なバイクと同じようにステップの後ろ側に センターパイプが通ります。 何かの拍子に足が熱いパイプに触れる恐れがあるので 対策したいと思います。 |
という事でマフラーのヒートガードを取り付けます。 今回使ったアイテムは Fast Proのカーボン製のヒートガードです。 |
取付に必要な付属のバンド等を含めた重量は61gでした。 ヒートガード自体はドライカーボン製なので かなり軽いですね。 スプリングワッシャーが4個付属していますが なんせボルトが短いので 実際に使えるスプリングワッシャーは一つですね。 バンドとヒートガードの間に使いました。 |
ヒートガードの取付は非常に簡単で 付属のバンドを一端開いてから フロントパイプに緩く巻きつけヒートガードも仮止めします。 |
ヒートガードの位置を調整したらバンドを締めますが 締め付けすぎるとバンドが壊れるので注意します。 バンドのサイズはピッタリなのではみ出しもほぼ無いですね。 |
こんな感じでヒートガードが取付出来ました。 これで足が火傷したり服が焦げたりする事は 完全に防げると思いますし うまく使えばパイプから足に伝わってくる熱も遮断出来ますね。 |
これでストリート仕様の フルエキゾーストシステムが完成しました。 それぞれ別々のメーカーの部品で構成されていますが ZX-25R専用のマフラーハンガーを使う事で まとまった一つのフルエキマフラーに見えてきますね。 |
サーキット仕様では 低回転域でのトルクの細さが気になりましたが サイレンサーの一次側に消音器を入れた事で フロントパイプの口径を絞ったのと同じ効果を得られるので 純正マフラーと比べても 低回転域のトルクの落ち込みはほとんど感じませんでした。 加速性能に関しては今回のストリート仕様でも 純正マフラーと比べて高回転域で若干速くなりましたが 約5Kgほど軽量化が出来る影響もあって フットワークが軽くなるのもありがたい効能ですね。 サイレンサー内部に仕込んだ バッフルの数や内径を調整して どれくらい加速性能に振るのかは 個人の好みや環境によっても変わりますが 今回はとにかく政府認証マフラーよりも 排気音を静かにしてみました。 |