YZF-R125 XSR155 リアスプロケットの交換 Vol.3 |
後輪が外れたら緩めておいたナットを外します。 |
スペーサーとドリブンスプロケットを外します。 |
スプロケットが外れるとこんな感じになりますが ハブは手前に引っ張ると簡単に外れるので 落とさないように注意します。 スプロケットを装着する前に スプロケットと接地するボルトまわりの面の ホコリや砂利を落としておきます。 |
ちなみにXSR155では ネジの緩み止め剤が塗ってあるので スプロケットナットの取外しが硬いですね。 |
しかもネジの緩み止め剤により スプロケットが簡単には外れないので ハブをそのまま手前に引っ張って取外し スプロケットの裏側をゴムハンマー等で軽く叩いて外します。 |
新しいドリブンスプロケットを装着し 対角線上に数回に渡って締め付けますが 規定締め付けトルクは43N-mです。 |
ちなみにアルミ製のスプロケットには 肉抜き穴も空いているのでややこしいのですが 肉抜き穴の方だと写真のように ハブボルトとの隙間がスカスカ状態になるので 穴が小さいカツカツサイズの方に固定しますよ。 |
後輪を戻す時にローターがパッドに引っかりやすいので 予めブレーキキャリパーのパッド同士の隙間を マイナスドライバー等の適当な工具で広げておくと スムーズに後輪を装着出来ますよ。 |
アクスルシャフトには適当なグリスを塗っておくことで 水分の侵入を防げます。 特に屋外で保管しているバイクはやっておいた方が良いですね。 くれぐれも右端のネジ部分にはグリスを塗らないで下さい。 |
あと後輪を元に戻す時の注意点としては ローターをパッドの隙間に差し込む時に ほぼ同時にブレーキキャリパーブラケットと ホイールのカラーが接触するので ぶつけてカラーを落とさないように注意します。 あと、車体左側にも落としやすいホイールのカラーがあるので 出来るだけ後輪がスイングアームの中心を通るように注意します。 あと、絶対にローターをぶつけてはいけない所が 黄矢印のスピードセンサーですね。 スピードセンサーは予め外しておいた方が安心ですし 車両によっては外さないと後輪が抜けない事もあるのですが YZF-R125では外さなくても後輪の脱着は行えます。 ちなみにスピードセンサーを固定している六角ボルトの 規定締め付けトルクは7N-mです。 |
車体に後輪を装着出来たら ナットは締め付けず先にチェーンの張り調整を行います。 チェーンの張り調整の詳細はここのページで掲載しているので 今回は省略しますよ。 |
これでアルミ製のドリブンスプロケットが装着出来ましたが 注意点としては純正スプロケットから 前後合わせて4T以上の歯数を変える場合は チェーンのリンク数を増減させる必要があるので チェーン交換も同時に行う必要がありますよ。 ちなみにスプロケットの歯数を変更してギア比を変えると XSRシリーズではメーターが狂いますが YZFとMTシリーズでは前輪のセンサーで速度を読み取るので メーターが狂う事はありません。 |
左:フロント14T・リア52T 右:フロント15T・リア55T 次はドリブンスプロケット1T分の ギア比(エンジン回転数)の変化を調べました。 左側は前後ノーマルのスプロケットですが 両方ともリアタイヤの外径が純正よりも小さいので ノーマルよりも200回転ほどローギヤードされています。 左右とも全く同じエンジン回転数ですが 右はフロントのドライブスプロケットを15Tに変更しているので 本来は300回転ほどハイギヤード化するのですが ドリブンスプロケットを3T分大きくしているので 相殺されてノーマルと全く同じ回転数になっています。 つまり、ドリブンスプロケット1T分で 100回転ほどギア比が変わります。 ドリブンスプロケットは歯数が増えるとギア比が軽くなり 歯数が減るとギア比が重くなりハイギヤード化します。 |