YZF-R125・R15 XSR155 ドライブチェーンの交換 Vol.1 |
今回はYZF-R125のドライブチェーンを交換しますが 多くのバイクとの共通作業になります。 YZF-R125に採用されているシールチェーンだと 大体15000Km~20000Kmでの交換を推奨していますが 今回は純正のチェーンよりも性能が高いチェーンに 交換したいと思います。 今回装着するチェーンはEKの428SRX2で もっとも安く買えるスチールを用意しましたが ちなみにYZF-R15やXSR155の150ccクラスは128リンクで YZF-R125やMT・XSR125では130リンクですが アマゾンで買う場合はキリが良い数字の130リンクの方が 安く買える事が多いので 150ccでは2リンク分をカットして使っても良いですね。 あと、チェーンを繋ぎ合わせるジョイントはカシメジョイントと セミプレスクリップジョイントの2種類から選べますよ。 |
EKの428SRX2は純正チェーンと同じ428サイズのチェーンで 軽さや軟らかいしなりによる走行抵抗の低さなど 総合的な性能が良いチェーンです。 ちなみにカラーはスチール、シルバー、ゴールドから選べますが スチールのデメリットとしては 純正のチェーンと同じく錆が出やすい所ですね。 |
左:DID 428VIX2:130リンク(純正) 右:EK 428SRX2:136リンク チェーンの重量を量ってみましたが 左の純正チェーン(型番:9X568-K1129)は1149gだったので 1リンクあたり8.84gでした。 右の428SRX2は136リンクで1324gなので 1リンクあたり9.74gでした。 日本では純正部品としてしか買えないDIDの428VIX2は プレートが大きくくびれているので 428サイズのチェーンの中では驚異的な軽さなのですが しなりの柔らかさによる走行抵抗の少なさでは SRX2の方が若干上回るかな・・という感じですね。 |
ちなみに150ccクラスが装着する128リンクの 純正チェーン(型番:9X568-K1127)の重さは1128gでした。 |
次はシールが薄い分だけ、しなりが軟らかく シールチェーンで走行抵抗を出来るだけ小さくしたい場合は RKの428MRU2がお勧めです。 ジョイントはカシメジョイントと クリップジョイントの2種類が付属していますが 125cc以上の場合はカシメジョイントを使う事を推奨しています。 |
RKの428MRU2(110リンク)の重量は1079gだったので 1リンクあたり9.8gでした。 |
シールチェーンと比べると耐久性は低いのですが もっとも走行抵抗を削りたい場合は しなりの抵抗がほぼゼロなノンシールチェーンになりますね。 今回用意したのはDIDの428NZです。 ただ、YZF-R15やXSR155は エンジン出力が19PSほどあるので さすがにノンシールチェーンではキャパがギリギリです。 なので実質、ノンシールチェーンを安心して使えるのは YZF-R125等の125ccまでですね。 |
DIDの428NZ(126リンク)の重量は1259gだったので 1リンクあたり10gでした。 ちなみに耐久性以外の ノンシールチェーンのデメリットとしては 走行音(シャラシャラ音)が少しうるさい所と チェーンが伸びやすいので シールチェーンと比べると チェーンの張り調整を行う間隔は短くなりますし 約10000Kmでの交換を推奨されています。 |
それではさっそく作業編ですが まずはチェーンの張りを最大まで緩めるので まずは後輪のアクスルナットを 19ミリの工具で外れる一歩手前まで緩めます。 |
ナットが緩むとアクスルシャフトが供回りするので シャフトの頭を17ミリの工具で押さえながらナットを緩めます。 |
次はメンテナンススタンドを使って後輪を浮かせます。 その気になれば後輪を持ち上げなくても チェーンの交換は行えますが 持ち上げた方が楽にチェーン交換の作業が出来ますよ。 |
次はスイングアームの両側にある 赤矢印のロックナットを12ミリのスパナで最大まで緩めて 黄矢印のアジャスターボルトを10ミリのスパナで回して 端まで縮めておきます。 |
この状態で後輪を後から押す(蹴る)と 最大までチェーンが緩みます。 |