SV650を一言で表すなら
新車でまだ買える乗りやすいクラシカルなバイク・・
あるいはやっぱりVTR250の650cc版と思ってしまいます。
しかし、VTR250と比べると
やはり乗り心地は少し硬めな印象というか
VTRの方が僅かながら上質な乗り味の印象ですね。
とにかくエンジン出力にしても車体重量にしても
フレームの剛性感にしても足つき性にしても
おまけに車体価格にしても
全てが丁度良い所にスッポリと綺麗に収まっている印象でした。
でもそういうバイクって個性が無くて
つまらないんじゃないの? と思うのですが
それを打破するのが個性的なV型2気筒エンジンと
電子制御がほとんど付いていないという個性ですよ。
法令的に仕方なくABSが付いているくらいで
最近のバイクでは当たり前のように装備されている機能が
ほぼ何も付いていません。
アシスト付きスリッパークラッチは250ccクラスのバイクまで
かなり行き渡った装備ですが当然付いてないので
もはや最近の1000ccクラスのバイクより
クラッチレバーが重いですし
今やトラクションコントロール(TCS)の電子制御なら
125ccクラスのスクーターにまで装備されるようになりましたが
もちろんSV650には全く関係のない話です。
しかし、むしろ何も付いていない事が
SV650の長所だと思えてくるほど潔いと思えますし
当たり前のように電子制御が付いている車両が増えた事で
SV650がよりクラシカルで個性的に思えてきます。
なので中途半端に電子制御を付ける事になると
SV650の個性が薄れてしまいますし
当然、車体価格にも跳ね返ってくるので
SV650はあえてこのままの状態で
ずーっと末永く売り続けて欲しいと心から思いますね。 |