SUZUKI SV650 インプレッション Vol.5

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SV650(VP55B)ラゲッジスペース

ユーティリティ

シートを外すと写真右上に収納スペースがありますが

車載工具が固定されています。

一般的なスポーツバイクのような

タンデムシートとメインシートの間に仕切りがないので

上手く使えばそこそこの荷物は載せられそうな感じはしますね。

 
SV650(VP55B)車載工具

車載工具の内容はこんな感じで

リアショックのプリロード調整をするフックレンチもありますね。

 
SV650(VP55B)リアアンダービュー

2021 SV650の総評

SV650を一言で表すなら

新車でまだ買える乗りやすいクラシカルなバイク・・

あるいはやっぱりVTR250の650cc版と思ってしまいます。

しかし、VTR250と比べると

やはり乗り心地は少し硬めな印象というか

VTRの方が僅かながら上質な乗り味の印象ですね。

とにかくエンジン出力にしても車体重量にしても

フレームの剛性感にしても足つき性にしても

おまけに車体価格にしても

全てが丁度良い所にスッポリと綺麗に収まっている印象でした。

でもそういうバイクって個性が無くて

つまらないんじゃないの? と思うのですが

それを打破するのが個性的なV型2気筒エンジンと

電子制御がほとんど付いていないという個性ですよ。

法令的に仕方なくABSが付いているくらいで

最近のバイクでは当たり前のように装備されている機能が

ほぼ何も付いていません。

アシスト付きスリッパークラッチは250ccクラスのバイクまで

かなり行き渡った装備ですが当然付いてないので

もはや最近の1000ccクラスのバイクより

クラッチレバーが重いですし

今やトラクションコントロール(TCS)の電子制御なら

125ccクラスのスクーターにまで装備されるようになりましたが

もちろんSV650には全く関係のない話です。

しかし、むしろ何も付いていない事が

SV650の長所だと思えてくるほど潔いと思えますし

当たり前のように電子制御が付いている車両が増えた事で

SV650がよりクラシカルで個性的に思えてきます。

なので中途半端に電子制御を付ける事になると

SV650の個性が薄れてしまいますし

当然、車体価格にも跳ね返ってくるので

SV650はあえてこのままの状態で

ずーっと末永く売り続けて欲しいと心から思いますね。

 
SV650

直列2気筒エンジンに慣れてしまった体には

特に個性的に思えるV型2気筒エンジンと

バイク初心者にも乗りやすく

玄人には親しみのある王道なネイキッドスタイル・・

そしてリーズナブルな車両価格・・

もはや、SV650はミドルクラスの隠れた大本命バイクと言っても

過言では無いと思いますね。

もちろん乗りやすくした事で

犠牲になった部分もありますし

リーズナブルな車体価格に抑えた事で

出来なかった事も沢山あるとは思いますが

いつ消えてもおかしくないバイクだと思うので

世の中から消えた後で

その貴重な存在に気づいても、もう遅いんですよね。

 

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