SUZUKI SV650 インプレッション Vol.3

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SV650(VP55B)メーターパネル

メーターパネル

SV650の中でも数少ない近代的な装備の

フル液晶デジタルメーターなんですが

同時期に発売された初代GSX-S1000と同じ物が使われています。

その為、横に伸びるバーグラフのタコメーターは視認性も高く

レーシーにも思えますね。

シフトインジケーターの他に

瞬間・平均燃費計、航続可能距離などの表示も可能なので

機能的な問題は全く無いですね。

地味に燃料計が大きく見やすいのは好感が持てます。

 
SV650(VP55B)エンジン

エンジン

圧倒的な存在感を放つ90度V型2気筒エンジンなんですが

特徴としては回転数によってフィーリングが変化する所で

低回転域ではいかにもバイクらしいというか

トコトコ感のある単気筒エンジンにも似たフィーリングなんですが

エンジン回転数を上げていくと

4000回転を超えたあたりでスーッとトコトコ感が無くなり

まるで4気筒エンジンのような滑らかなフィーリングに変わります。

そこから無とも思えるような振動がほとんど無い領域が続き

8000回転あたりで共振が起こるので少し振動が出るのですが

そこからレッドゾーンに向かって

ズドドドーーっと2気筒エンジンらしいフィーリングで

パワーが伸びていきます。

なので回転数によって全く違う顔を見せるので

そこがやっぱりV型2気筒エンジンの個性というか

魅力なのだと思います。

ホンダのVTR250では

全領域で滑らかに回る回転フィーリングでしたが

SV650は排気量が大きくなった事で

90度V型2気筒エンジンの個性がより強く出た感じですね。

排気量に対しての低回転域のトルク感もそこそこ有りますし

高回転域のパワーの伸びもそこそこ味わえるので

その幅広く感じるパワーバンドも魅力の一つだと思いました。

コーナーリングでは意識的に体重を乗せなくても

まるで250ccクラスのバイクのように

ヒラヒラと曲がってくれる所が

もっとも大型バイクっぽくない所だと思いますし

V型2気筒エンジンの長所ですね。

クラッチだけで車体を発進させた時のエンスト耐性ですが

急にストールする事もなく容易に発進出来たので

信号待ちからの発進時でも扱いやすいエンジンだと思います。

 
SV650(VP55B)マフラー

マフラー

650ccのV型2気筒エンジンという事で

気になる排気音ですが収録してきたのでどうぞ・・

アイドリング時の排気音

ドコドコした不規則な鼓動感が味わえるので

あえてアイドリングのみの音を収録しました。

空ふかしの排気音

エンジンを回していくと

2気筒エンジンらしい音質になる感じですね。

 
SV650(VP55B)シフトペダル

トランスミッション

シフトペダルの変速時のフィーリングは

いかにもスズキ車っぽい節度感の強い

カチカチッとしたフィーリングなのですが

少し渋みのようなフリクションを感じるのと

ニュートラルには少し入りづらい印象ですね。

6速時のエンジン回転数と速度の関係は・・

2000回転:45Km/h 3000回転:66Km/h 4000回転:87Km/h

4500回転:100Km/h でした。

 
SV650(VP55B)燃料タンク

燃料タンク

容量は14Lという事で

多くもなく少なくもない容量なのですが

市街地での実燃費に近いWMTCモード値から計算すると

航続距離は350Km程度走れます。

V型2気筒エンジンという事もあり

燃料タンクもまるで250ccクラスのようにスリムなので

ニーグリップが非常にしやすい事も

より車体の細さを感じますね。

 

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