圧倒的な存在感を放つ90度V型2気筒エンジンなんですが
特徴としては回転数によってフィーリングが変化する所で
低回転域ではいかにもバイクらしいというか
トコトコ感のある単気筒エンジンにも似たフィーリングなんですが
エンジン回転数を上げていくと
4000回転を超えたあたりでスーッとトコトコ感が無くなり
まるで4気筒エンジンのような滑らかなフィーリングに変わります。
そこから無とも思えるような振動がほとんど無い領域が続き
8000回転あたりで共振が起こるので少し振動が出るのですが
そこからレッドゾーンに向かって
ズドドドーーっと2気筒エンジンらしいフィーリングで
パワーが伸びていきます。
なので回転数によって全く違う顔を見せるので
そこがやっぱりV型2気筒エンジンの個性というか
魅力なのだと思います。
ホンダのVTR250では
全領域で滑らかに回る回転フィーリングでしたが
SV650は排気量が大きくなった事で
90度V型2気筒エンジンの個性がより強く出た感じですね。
排気量に対しての低回転域のトルク感もそこそこ有りますし
高回転域のパワーの伸びもそこそこ味わえるので
その幅広く感じるパワーバンドも魅力の一つだと思いました。
コーナーリングでは意識的に体重を乗せなくても
まるで250ccクラスのバイクのように
ヒラヒラと曲がってくれる所が
もっとも大型バイクっぽくない所だと思いますし
V型2気筒エンジンの長所ですね。
クラッチだけで車体を発進させた時のエンスト耐性ですが
急にストールする事もなく容易に発進出来たので
信号待ちからの発進時でも扱いやすいエンジンだと思います。 |