HONDA PCX ドライブフェイス・プーリーの交換 Vol.3

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左:純正プーリー 右:KN企画

それでは実際に同時に全開加速をした動画で

違いを検証してみます。

条件を同じにするために両方とも0.5ミリ厚のボスワッシャーと

16gのウェイトローラーを使っています。

まずスタートした直後のエンジン回転数ですが

純正プーリーと比べてKN企画の方が300回転ほど高いですね。

これがKN企画のプーリーが

強力なスタートダッシュが出来る証拠です。

速度に関しては読み取りタイミングの違いだけで

写真ほどの差はありませんが純正プーリーより速い事は確かです。

 

しかし、クラッチが完全に繋がったあたりからの加速では

KN企画の方が低い回転数になっています。

変速が頻繁に行われる領域では

400回転ほど純正プーリーより低いですね。

この回転数の差が影響してスタートダッシュの時に稼いだ

リードを少しずつ詰められていきます。

 

時速75Km/hでは完全に追いつかれて並びます。

その時のエンジン回転数やはり400回転ほど

純正プーリーの方が高いです。

しかし、そこそこ長い間純正プーリーの方が400回転ほど

エンジン回転数が高い割には引き離されないので

軽量化の効果によって

エンジン回転数のパワーの差を補っている可能性がありますね。

ちなみに0-100Km/h加速の結果はほぼ同じタイムでした。

純正プーリーのベストなウェイトローラーの重さは16gでしたが

KN企画で16gを使うと回転が低くなるので重いようですね。

 

左:純正プーリー 右:KN企画

次は実用的な加速をした場合のエンジン回転数と速度です。

両方とも5000回転で時速48Km/hで同じでした。

 

しかし、時速60Km/hの時では500回転ほど差が出ました。

KN企画のプーリーの特徴としては

5100回転あたりでエンジン回転が一定になり

激しく変速するので

純正プーリーよりも低い回転数で

より高い速度を出す事が出来ます。

この特性のおかげで時速60Km/h~75Km/hの領域において

純正プーリーよりも圧倒的に良い燃費を叩き出す事が出来ます。

 

純正プーリーの変速が終わり

一番重いギア比になる時速80Km/hでは

KN企画のプーリーでも変速が終わり純正プーリーと

ほぼ同じ回転数になっています。

当然ですが時速100Km/h時でも両方とも同じ回転数でした。

つまり、ハイ側のギア比が純正と全く同じという証拠です。

ちなみに時速100Km/h以上の領域では

軽量化の影響なのか

純正プーリーよりも明らかに加速が鋭いので

最高速度も少し上がりますよ。

 

今回はあえて純正プーリーと同じ条件で走行しましたが

KN企画のプーリーの加速に振ったベストなセッティングは

ボスワッシャー無しの13gです。

これだと0-100Km/h加速で圧倒的に

純正プーリーよりも速くなりますし

時速60Km/h~75Kmあたりまでの速度域では

純正プーリーよりも低い回転数で巡航出来るので

燃費でも純正プーリーを上回ります。

16gのウェイトローラーを使えば

純正プーリーとほぼ同じ加速力になりますが

1リッターあたり60Kmを走る事も夢では無いような

圧倒的な燃費性能が手に入ります。

その16gでもスタートダッシュ時では

明らかに純正プーリーよりも速いですよ。

加速と燃費のバランスが良いのは

付属されているウェイトローラーの15gです。

 
 
 
 
 

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