HONDA PCX リアサスペンションの交換 Vol.3

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最後に4箇所にあるナットを本締めします。

上側は少しブッシュが潰れる程度に締め付け

下側はスプリングワッシャーを使っているので

スプリングワッシャーが潰れる程度に締め付けるだけで十分です。

サスペンションに最高の仕事をさせたい場合は

車体を真っ直ぐに起こし

車体に体重を掛けてサスペンションを縮ませた状態で

ナットを締める事で1G締め付けを行います。

これによりブッシュがサスペンションの動きを

抑制しようとする影響を

最小限にする事が出来るので乗り心地が良くなります。

車体を真っ直ぐにすると当然不安定になるので

誰かに跨いでもらいながらナットを締め付けた方が

安全に作業を行えますよ。

 
PCXにYSSショック

エアクリボックスとラゲッジボックスを元に戻したら

リアサスペンションの取付作業は完了です。

 

ショックはどうしても使い始めだと動きに渋さがあるので

その渋さを解消する為にシャフト部分に

シリコンスプレーを吹いてから

体重を掛けて数回ショックをストロークさせて馴染ませます。

これをやるだけで1000キロ程度走らなくても

最初からかなり乗り心地が改善出来ますよ。

これはフロントフォークにも有効です。

 

バネの受け皿の下側にあるここの隙間にも

軽く一周シリコンスプレーを吹いておくと

スムーズにプリロード調整が出来ますよ。

 
PCX光軸調整

最後の仕上げにリアサスペンションの高さを変えると

ヘッドライトの光軸が変わるので調整します。

今回は10ミリほどリアが高くなったので光軸が下がりました。

前輪の真上にあるこの調整ボルト(10ミリ)を回して光軸を調整出来ます。

小さめの工具を使うと車体の外からいつでも手軽に調整できますよ。

時計回りに回すと光軸が上がり、反時計回りで上がります。

今回の10ミリ程度の車高の変化だと

調整ボルトを約1回転も行かない程度に反時計回りに回します。

 
PCXのYSSハイブリッドショック

YSSハイブリッドショックのインプレッション・・

ハイブリッドショックの特徴としては

減衰力の立ち上がり方がマイルドなので

乗り心地に関してはプリロードを最弱にさえ設定しておけば

ショックを交換した事に気づかないレベルに収まっています。

路面からの入力がわずかな領域では

純正サスペンションの方が乗り心地が良いのですが

それ以外のほとんどの場合、YSSショックの方が

乗り心地は純正を上回る事が多いですね。

それは走る速度や乗る人の体重でも大きく変わってくるので

体重が65Kg以上ある人や走る速度域が60Km/hあたりからだと

YSSショックの方が圧倒的に乗り心地が良い状況がほとんどです。

プリロードを硬くすると低速域では

純正ショックより乗り心地が悪くなるのですが

路面からの入力が強くなる高い速度域では

収まりが良くなって走行安定性が高くなるのが分かりました。

とにかく底突き感が無くなった事が一番大きいので

純正サスでお尻を突き上げるような底付き感を感じる人なら

乗り心地の観点において間違い無くお勧め出来るショックです。

 
 
 
 
 

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