HONDA GROM リアサスペンションの交換 Vol.1 |
今回はグロムのリア側のショックアブソーバーを交換します。 おそらく体重が60Kg以下の方は 全く問題が無いと思われますが それ以上の体重になるとグロムでは リアショックのストローク不足により フルバンプが頻繁に起こるので乗り心地が悪いのです。 そこで体重に合わせてプリロードの調整が出来る ショックアブソーバーに交換する事で 乗り心地を改善したいと思います。 という事で今回用意したブツは SP武川のリアショック(06-04-0062)です。 |
右のグロム純正リアショックの重量はこんな感じでした。 SP武川のリアショックは若干太めなので少し重いですね。 |
それでは一番大事なリアサスペンションの セッティングについて先に触れておきますが プリロードを変更する作業の前には必ず ネジ部分にシリコンスプレー等を吹いておきます。 車体に取り付けて走行した場合は 砂利やホコリがネジ山に付着するので 先にネジ山を清掃してから シリコンスプレーを吹いて作業を行います。 |
車体に取り付けていない状態では 適当な棒状の硬い工具を下側のブッシュに差し込むと ショックが固定されるので 付属のフックレンチを使って 先に下側のロックナットを緩めてから 上側のスプリングロアシートを緩めます。 セッティングか完了したら 2本のフックレンチを使って スプリングロアシートを押さえながら ロックナットを締めて回らないように固定します。 ちなみに体重が約75Kgの場合 標準より3週~4週緩めたくらいがベストな乗り心地でした。 もちろん二人乗りをする場合は プリロードを緩めない方が良いですし むしろ固める方向に回した方が ベストなセッティングになると思います。 とにかく乗り心地を良くするなら 体重や走る路面に合わせて ショックをフルバンプさせないギリギリの車高を保つ事が重要なので プリロードを掛けてバネレートを上げることで 車高を維持させます。 |
ちなみにプリロードを緩められる限界は スプリングが上下にグラグラしない所までで 写真の状態がプリロードを最弱にした状態です。 |
プリロードを最弱の状態にして純正ショックと比べてみると スプリングの自由長が純正ショックとほぼ同じになりました。 ちなみにこの状態だと車体に跨がったときに 純正ショックよりもリアの車高が落ちて ショックがかなり縮んだ状態になったので SP武川のスプリングの方が 純正よりも柔らかい事が分かりました。 写真を見てもSP武川のスプリングの方が若干細く見えますし 巻き数が少ない事が分かりますね。 なので最弱のプリロードで快適に走れるのは おそらく体重が40Kg前後の方だけだと思います。 実際には車体にショックを取り付けてから プリロードを調整した方が 自分の体重に合ったベストなセッティングが出来ますよ。 |
ちなみにシャフト部分にもシリコンスプレーを吹くことで ショックの動き始めの渋さを多少は解消出来ますよ。 |
それでは作業編ですが まずは左右のシュラウドとサイドカバーが外れた状態にします。 作業の詳細はここのページで説明しているので ここでは省略します。 |