HONDA GROM リアサスペンションの交換 Vol.4

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純正ショックを固定していたボルトナットを使って

新しいショックを素手で借り止めします。

 

上側も同じように素手で借り止め出来たら

これでジャッキを下ろします。

 
JC92グロム本締め

最後にショックのボルトを本締めしますが

ショックの機能を最大限まで引き出す為にも

1G締め付けを行います。

このように車体右側からフレームに全体重を乗せながら

ショック下側のボルトを本締めします。

体が痛い場合はシートを一時的に取り付けて行います。

体重を乗せる事で1G締め付けが出来ますし

ボルトの供回りを防ぐ事も出来ます。

締め付けトルクは44N-mです。

 

車体上側も同じようにフレームに体重を乗せながら

ナットを締め付けます。

締め付けトルクは下側と同じ44N-mです。

 
JC92グロムjリアサスペンションカスタム

後はチェーンカバーやサイレンサーを元に戻し

カバー類を装着すれば

リアサスペンションの交換作業は完了です。

後は乗り心地を少しでも改善する為に

車体の横からシートに体重を乗せつつ

リアショックの沈み具合を見て

純正ショックよりも多めにストローク量を確保します。

それから実際に公道に出て

フルバンプを起こさないかどうかを確認します。

フルバンプを起こさないギリギリのプリロードに調整すれば

確実に乗り心地が改善出来ますよ。

スポーツ走行に適したセッティングにするなら

尻上がりの車高を維持する為にも

プリロードを掛ける方向に回しスプリングを引き締めます。

 
JC92グロム光軸調整

純正ショックより少しでも多くのストローク量を稼ぐという事は

リアの車高が上がるという事なので

ヘッドライトの光軸が低くなってしまいます。

という事で最後の仕上げに光軸を調整しますよ。

矢印のボルトを緩めてヘッドライトを

前に動かすと光軸が上向きになり

後ろに動かすと下向きになります。

誰も走っていないような道で調整するのがベストで

ロービームの光が路面よりも上に上がらないように

調整すればだいたいOKです。

人が乗っている時は乗っていない時と比べて

光軸は上向きになりますし

加速をしている時も上向きになるので

必ず車体に跨いでいる状態で光軸を確認し

加速をしても光軸が路面よりも上に上がらないように

余裕を持たせます。

調整が終わったらボルトを締めます。

締め付けトルクは2N-mです。

 
JC92リアサスペンションカスタム

車体全体から見るとこんな感じになりました。

純正の黄色いスプリングから少し暗めの赤色に変わったので

少し落ち着いた印象になりますね。

シート高が少し上がることで足つき性は多少悪くなりますが

少しだけ尻上がりになった事で

コーナーリング性能も上がりますし

これで簡単にはフルバンプしなくなるので

強い路面からの入力の時も乗り心地が確保出来ます。

まったり走っている時の緩めの路面からの入力でも

純正ショックより明らかにソフトな突き上げ感になりました。

体重が65Kg以上あるほとんどの人は

純正ショックだとフルバンプを味わう事になるので

根本的にグロムの乗り心地を改善するなら

リアサスペンションの交換は必須だと思います。

 
 
 
 
 

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