SUZUKI GSX-S125 ドライブチェーンの交換 Vol.1 |
今回はGSX-S125のドライブチェーンを交換します。 チェーンも消耗品なので スプロケット同様にいずれは交換する事になりますが 今回はカスタムの一環として 積極的に交換してみたいと思います。 今回用意したブツは D.I.D(大同工業)の428NZ-126RB G&B(ゴールド&ブラック)で 接続が簡単なクリップジョイントのタイプを買いました。 NZシリーズはノンシールチェーンなので耐久性よりも 抵抗や軽量化の性能を重視したのチェーンです。 ちなみにGSX-S125は標準が122リンクなので カットするのがめんどくさい方は 素直に122リンク(428NZ-122)を買って下さい。 |
袋をあけるとグリスでベタベタのチェーンと リンクさせるクリップジョイントが入っています。 NZシリーズのグリスはシールチェーンのグリスに比べて かなり硬めのグリスが使われているので プレート部分の表面だけでも拭いておきたい所ですが 拭くのが結構大変ですね。 べつにこのまま使っても特に問題はありません。 ちなみになぜ、わざわざ126リンクのチェーンを買ったかと言うと ネット通販で買う場合、もっとも流通している(在庫している) リンク数のチェーンが一番安く売られているからです。 アマゾンでは簡単にリンク数を変えて値段をチェック出来ます。 標準の122リンク以下のチェーンだとスプロケットを小さくしていない限り 使い物になりませんが 標準よりも長いチェーンだとその分切って使えば良いので 手間を選ぶか価格を選ぶかになります。 ちなみに数え方としてはプレート1枚分が1リンクになり 構造的に2リンク刻みで売られています。 長いチェーンをお得な値段で買って 純正のチェーンと同じ122リンクにしたい場合は もうこの袋を開けた時にチェーンカッターを使って 122リンクにしておくと後の作業が楽になりますよ。 チェーンカッターの使い方は後に説明しています。 |
DIDの428NZ-126RB(126リンク)の重さは1259gでした。 チェーンでよく軽量を謳った製品がありますが チェーン全体で20~30gくらいのレベルの話なので あまり気にしない方が良いかもですね。 それよりもリンク数を減らした方がよっぽど軽く出来ます。 |
それではさっそく作業編ですが チェーンを交換すると必ずチェーンの張り調整を行うので 予めリアのアクスルナット(19ミリ)を緩めておきます。 |
アクスルシャフトが供回りしてナットが緩まない場合は 左側のシャフトの頭(17ミリ)を抑えながらナットを緩めます。 |
メンテナンススタンドを使って後輪を持ち上げた方が 作業が圧倒的に楽になるので今回は持ち上げますが 車体を前に進ませられるスペースがあるなら 特に持ち上げなくてもチェーン交換は出来ますよ。 スイングアームを下から持ち上げるタイプだと このようにマフラーと接触するギリギリな状態になるので・・ |
ここにM8のボルトを刺して Vフックのアダプターを使って持ち上げるのをお勧めします。 |
ボルトはM8×50~55ミリが良い感じです。 そこにスペーサーと幅広のワッシャーを付けると スタンドフックの出来上がりです。 このような長いボルトを使うとスイングアームとの干渉を防げますが フックは出来るだけスイングアームに近づけて ボルトの負担を減らした方が良いです。 |
後輪が持ち上がりました。 |
車体を出来るだけ安定させる為にもブレーキロッカーを使って フロントのブレーキを掛けた状態にします。 リピートタイでも代用出来ますよ。 車体を持ち上げる前にブレーキをロックさせた方が より安定した状態でリフトアップ出来ます。 |
新しいチェーンは既存のチェーンと同じリンク数でも 伸びていない分だけ短くなるので スイングアームの左右にある 赤矢印のアジャスターのナット(10ミリ)を半時計回りに回して 後輪を一番前に移動させてチェーンを緩めておきます。 あと、これをやる理由としては 車体に合わせたもっともチェーンが短くなる リンク数にする事が出来るので軽量化ができます。 ただし、車体に合わせたギリギリのリンク数だと スプロケ交換の時に簡単にチェーンが外れなくなるので チェーンを外すか後輪を外す必要が出てきますけどね・・ |
いよいよチェーンの交換作業に入ります。 まずは後輪を手で回してチェーンを一周分確認して クリップジョイントがあるかどうかを見ます。 後輪をリフトアップしていない場合は 車体を動かしながらチェーンを確認します。 GSX-S125のような125ccクラスのバイクだと 420や428などの比較的小さいチェーンが使われているので クリップで止めてある可能性があります。 |