ノートオーラ ローダウンサスの取付 リア Vol.1 |
今回はノートオーラにローダウンサスを取付します。 まず初めに言っておきたい 車高調に対してローダウンサスを導入するメリットですが 車高調は車高を落とせる範囲が大きいので それに合わせて自由長の短いスプリングが使われており 底突きさせない為にも高いバネレートのスプリングが使われています。 なので減衰力を落とす事で突き上げ感は緩和出来ても バネ自体の硬さはどうにもならないので どうしても乗り心地が悪化してしまいます。 ローダウンサス(特にノートオーラ用)だと デメリットが出ない程度にさりげなく足回りが引き締まり さりげなく車高が落ち、さりげなく付くフロントのキャンバー角等 ワインディングを流すには丁度良い足回りのセッティングになります。 という事で今回用意したアイテムは RS-RのTi2000 ローダウンサス(N406TW)で 良い素材を使ったちょこっと高級なサスペンションですね。 ちなみにE13ノート用とFE13ノートオーラ用では 商品自体が違うので注意したいのと N406TWFはフロントのみ、N406TWRはリアのみの 前後別々での販売もしているので間違えないように・・ |
左:フロント 右:リア まずはノートオーラ純正サスペンションの重量を計ると こんな感じでこれが基準になりますね。 |
左:フロント 右:リア 次はRS-RのTi2000ローダウンサスの重量を量ると 純正よりもフロントは約80g重く、リアは約157g重いですね。 重量的には純正とほぼ同じくらいだと思って良いレベルの差ですが 本来、自由長が短く巻き数が少ない ローダウンサスの方が軽くなるのですが これは想定外の結果で ノートオーラの純正サスペンションには Ti2000よりも軽い素材が使われているようですね。 |
サスペンション交換の作業をするにあたり まず知っておかないといけない事は ノートオーラを構築している部品は フランス車であるルノー ルーテシアと共通なので 日本車ではあまり使用しない 18ミリと16ミリの工具をメインに使う事になります。 16ミリのディープソケットはスパークプラグで使う事があるので 所有している方は多いかもしれませんが 18ミリの工具は下手すると大型ホームセンターでも 取り扱っていない店があるほどマイナーなサイズです。 ただ、TONEやKTC等の精度の高い工具があるなら 18ミリは19ミリ、16ミリは17ミリの工具で代用が出来ますが 当然、ナット等をなめるリスクは高まります。 あと、パンタジャッキを1台用意しておくと 作業が圧倒的に楽になりますね。 残念ながらノートオーラには標準で パンタジャッキは車載されていませんので・・ あと一応、リア側は車高調を取り付ける事も想定しての 作業も載せていますが フロント側は車高調を取り付けるよりも ローダウンサスを取り付ける方が作業工程が多いので ローダウンサスを取付出来る事が出来れば 車高調の取付は簡単に出来ますよ。 |
それでは作業編ですが 比較的簡単なリア側のサスペンションから交換しますよ。 まずはギアをパーキングに入れ パーキングブレーキを掛けておきます。 それから左右のリアショック下側にあるボルトを 1周程度緩めておきます。 さっそくですがここに18ミリのソケットかメガネレンチを使いますよ。 |
先に左右のリアホイールのナットを緩めるので 純正ホイールならキャップを外します。 両手でキャップの両端に指を引っ掛けて 手前に引くと外れます。 |
ホイールのナットを半周程度緩めておきますが 電動インパクトレンチを持っているなら 車体を持ち上げてから一気にナットを外せます。 |
車高調を取り付ける場合(リアショックアブソーバーの交換)は ショック上部のナットも先に緩める必要があるので 下側にある隙間に内張はずし等を差し込んでカバーを外します。 ローダウンサスのみの取付の場合は この作業を飛ばして下さい。 |
まずはリアショックの上部にあるナット(ピストンロッドロックナット)に 16ミリのメガネレンチを掛けます。 そのまま回すと供回りしてナットが緩まないので・・ |
モンキーレンチを使って中心のネジを押さえながらナットを緩めます。 1周ほどナットを緩めるだけで良いです。 もう片方のショックのナットも同じように緩めておきます。 |
ここからは車高調もローダウンサスも共通の作業です。 次はフロアジャッキを使ってリアを浮かせます。 ノートオーラのリア側のジャッキアップポイントは 牽引フックの所になります。 |
安物のアームが短いフロアジャッキだと このようにアダプターを使ってやっとギリギリで ジャッキスタンド(ウマ)を噛ませるまで 持ち上げられる感じなので ノートオーラには400mmほど上がる油圧ジャッキが必要ですね。 |
リアが持ち上がったらサイドシルにある リア側の左右のジャッキアップポイントの下にウマを設置して ガレージジャッキを少し低くしてウマに車体を乗せますが ウマの高さ設定はもっとも低い位置で問題ありません。 ここでナットを緩めておいた 左右のリアホイールを完全に外しておきます。 ちなみにフロント側もリアと同じように くぼみとくぼみの間がジャッキアップポイントになります。 |
次は最初に緩めておいた リアショックの下側のボルトを抜くので まずはアームの末端部分を適当なパンタグラフジャッキで 軽く下から支えてからボルトを抜き取ります。 パンタジャッキを使う時は必ずゴムの板を敷いて 車体にキズが付かないようにしておきます。 コツとしてはボルトを手で緩める方向に軽く力を入れながら パンタジャッキを少しずつ上げていて ボルトが軽い力でまわる高さになったらパンタジャッキを止め ボルトを抜き取ります。 ショックとアームの高さが合えば ボルトに負荷が掛からないので素手で簡単に回して外せますよ。 片側のボルトが外れたら車両の反対側も 同じようにパンタジャッキを使ってボルトを外します。 |