ドライブフェイス・プーリー交換 Vol.1 |
今回はシグナスグリファス・NMAX2型(NMAX155)・Xフォースの ドライブフェイス・プーリーを交換します。 ドライブフェイスを交換する理由は 純正部品より精度の高い部品に交換したり 外径が大きな部品を使う事で ギア比をよりワイドに出来るので 発進時の加速力と高速領域の最高速度の両方を 改善する事が出来ます。 という事で今回用意したアイテムは エンデュランスのhi-SPEEDプーリーセットですが・・ 残念ながらこの商品はすでに販売を停止しているので 代替え品となるプーリーを探しました。 |
そして見つかったのがこの TFCのRBスタイルプーリーセットです。 直径が142mmのクランクケースに収まるカツカツサイズなのは エンデュランスのhi-SPEEDプーリーセットと同じですが hi-SPEEDプーリーの最高時速記録から さらに約2Km/h伸ばす事に成功しました。 |
まずは重量から量っていきますが一応 基準としてエンデュランスのhi-SPEEDプーリーも載せておきます。 外径が大きくなった社外品のドライブフェイス・プーリーは 基本的に純正品より重量が重くなりますね。 ウェイトローラーが付属している場合は 大抵が純正よりも軽いのですが 軽いと加速時のエンジン回転数が上がる為 騒音を大きくしたり燃費を悪化させたくない場合は 付属の軽い物は使わずに 純正のウェイトローラーを移設して使います。 |
TFCのRBスタイルプーリーセットの重量はこんな感じでしたが 直径が142mmあるにも関わらず エンデュランスのhi-SPEEDプーリーと比べると 明らかにプーリーの重量が軽い事が分かりますね。 |
外径が大きいのにも関わらずプーリーが軽い理由は 肉抜き加工が施されているからのようです。 |
これはヤマハ純正部品の重量ですが 上からシグナスグリファス、NMAX2型、Xフォースです。 ウェイトローラーの重さがそれぞれ違うだけで プーリー等は全く同じ仕様のようですね。 数グラムの違いは製品公差で 10g前後の重量差はサプライヤーの違いだと思われます。 つまり、125ccと155ccは全く同じパーツが使われていますが トルクに余裕がある155ccでは ウェイトローラーを重くする事によって ベルトのスリップを抑え より静かに加速する事が出来るようになっています。 |
ちなみにベストプーリーを探す作業の中で見つけた 最軽量のプーリーセットが純正部品メーカーのFCCが作った 直径のサイズは純正プーリーと全く同じなので ギア比の幅では142mmのプーリーには負けますが より高い精度で加工されているので 純正プーリーよりもギア比の幅はワイドでした。 付属のプーリーボスは純正の49mm弱よりも 少しだけ長い50mmなので スタート時のギア比はより軽くなります。 最高速よりも0-100Kmの加速力を重視するなら このプーリーもアリですね。 それでも最高速度はエンデュランスのhi-SPEEDプーリーと比べて 1Km/h遅いだけでしたが ただ、142mmのプーリーと比べれば どうしても最高速度付近のエンジン回転数は 高めになってしまうので 150ccクラスで常時、時速100Km/hで 高速道路を走る場合は快適性が落ちますが 125ccクラスならこのプーリーがベストかもしれませんね。 |
左:純正ドライブフェイス 右:TFC RBスタイルプーリー ドライブフェイスの直径を調べてみましたが ヤマハ純正のドライブフェイスが約139ミリで TFCのRBスタイルプーリーが約142ミリでした。 142ミリはクランクケースに収まるカツカツサイズなので 多くの社外品プーリーは142ミリサイズになっています。 この大きな外径のサイズが 優秀な社外品プーリーを選ぶ上での 一つの基準になっていると思います。 |
TFCのRBスタイルプーリーセットに付属している 2枚のボスワッシャーは1mm厚と0.5mm厚でしたが ほとんどの社外品プーリーに付属しているボスワッシャーは この2枚の組み合わせでした。 外径が大きくなった社外品プーリーでは 2枚を使い1.5mm厚のボスワッシャーでも ギア比はかなりハイギヤードになるので 純正プーリーより静かに走れますし燃費を改善出来ます。 |
さらに純正の1mm厚のボスワッシャーを足して 2.5mm厚で組むとより加速重視のセッティングが行えますが それでも142mmサイズのプーリーでは 高速領域でのギア比が純正よりも重いので 燃費は悪化しませんよ。 |
それではドライブフェイス・プーリー交換作業を行いますが クランクケースの分解作業は ここのページで作業の詳細を載せているので 今回は省略しますよ。 |