シグナスグリファス アーマードスクリーンの製作 Vol.1

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PET樹脂板450×600

今回はシグナスグリファス用の

ナックルガードと一体化したウインドスクリーンを製作します。

スクリーンとナックルガードにより

寒い冬場での走行を快適にする目的もありますが

空気抵抗を軽減する事で

高速領域での圧倒的な動力性能を得る為でもあるので

125ccクラス最速のスクーターを作る上での核となる

エアロパーツを作りたいと思います。

しかも、夏場の暑い季節も想定して

いつでも簡単に脱着出来る鎧のようなエアロパーツにするので

アーマードスクリーンというプロジェクト名にしました。

という事で今回メインで使った素材は

透明な1.5mm厚の450×600のPET樹脂板です。

アマゾン と 楽天市場 の相場を参考にしてください。

 

そして今回メインに使う道具は大きな万能ハサミ

ヒートガンを使いますがドライヤーでも代用出来ます。

今回は加工のしやすさから

1.5mm厚のPET樹脂板を使っていますが

一般的なウインドスクリーン並に撓らない強度を得たい場合は

2mm厚のPET樹脂板を使ってください。

ただ、2mm厚の板の場合

とくに冬場にドライヤーで暖めるには

かなり苦労するのでヒートガンの使用が必須になりますね。

そしてスクリーンの固定には

強力なマジックテープを3枚使います。

脱着できなくて良いので

どうしても目重視で作りたいという場合は

透明で強力な両面テープをマジックテープの代わりに使います。

ただ、脱着出来ないとミラーの脱着時に干渉する恐れがあるので

スクリーンを形成する時の角度は制限されますよ。

今回は一切穴開け加工をせずに

テープ類だけでスクリーンを固定しますが

スクリーンの形状を工夫する事でそれは可能になります。

 

それでは早速作業編ですが

まずは素材の下準備をしておきます。

樹脂板は長い600mm側を横にして使うので

300mm地点の中心に縦に線を入れておきます。

というのも左右対称にすることが何より重要なので

この線を車体の中心に固定し形成していきます。

 

より高い精度で左右対称にしたい場合は

予めこのように編み目状に線を入れておくと

ハサミの切り始めの位置や角度が分かりやすくなるので

簡単に左右対称の造形に出来ますよ。

理想的には10mm単位で縦横編み目状に線を引くとベストですが

めんどくさいですよね・・

ちなみにPET板には薄いフィルムが表裏に貼ってあるので

最後に剥がせば書いた線は無くなりますよ。

 

それでは車体の所で作業を行いますが

まずはマジックテープの片側だけを

車両の中心と両端に貼ります。

純正スクリーンの上から貼っている所が

既に手抜きなんですが

スクリーンはあくまで脱着式なのでこうなります。

ここでの重要なポイントは

両端に貼ったマジックテープの貼る位置で

上端に合わせて貼っているように見えますが

重要なのは下側で

真下の所まで貼り付けている所ですが

150mmの長さのマジックテープさえ使えば

下までちゃんと届くと思います。

 

そして中心に貼り付けたマジックテープの

もう片方側を重ねるようにピッタリ貼り付けて

粘着面の剥離紙を剥ぎます。

 
シグナスグリファスラジエターカバー重量比較

樹脂板の車体側の剥離紙を剥いでから

先ほど書いた中心線に合わせるように押しつけて

マジックテープの粘着面をPET板に貼り付けます。

ここでのポイントは

車体のアゴの部分までしっかり覆えるように

下側に樹脂板が少し飛び出すくらいの位置で固定する事です。

 

ヒートガンかドライヤーで

マジックテープを貼った所を上から軽く暖める事で

樹脂板が形状にピッタリフィットするので

より強固にマジックテープが固定できますが

くれぐれも暖めすぎないように注意します。

樹脂板を暖めつつ手で板をなでながら形成していくので

火傷しないためにも手袋は必須ですが

軍手のような毛羽だった手袋よりも

繊維がより細かい手袋の方が適しています。

手袋の素材は滑りが良い方が適していますが

滑り止めのラバーが片方に付いているタイプなら

ラバー側を手の甲側にして使います。

ちなみに樹脂板は暖めていくとフニャフニャになり

さらに暖めすぎると板の中に気泡が出来るので

気泡が出来たら修復は不可能に近いので

一生気泡を抱えたままになります。

あと、フニャフニャになっても冷えるとそのまま固まるだけですが

一度フニャった所は薄く伸びてしまう事で

伸びていない周りから前後に押しだされる感じになるので

波状になってしまいます。

そうなるとまわり全体を暖めて調和させる事になるので

スクリーンの中心付近のフニャフニャは

修復出来ないと思った方が良いですね。

 

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