シグナスXが他のスクーターと圧倒的に違うのはこれです。
変速機の設定なんです。
言うならば、設定が極めてスポーツ設定のCVTというか
もはやレーシングと言っても良いレベルなんです。
全開加速をするとエンジンスペックがウソなんじゃなかと思うくらい
実は、シグナスXは速いんですが
その加速力の理由は、このCVTの設定のおかげで
同クラスの他のスクーターでは
エンジン回転数が上がるのと同時に変速していく感じですが
シグナスXは、先にエンジンの回転数を一気に高めて
エンジンの一番パワーが出る所で変速させているのです。
MT車で言えば、レッドゾーンの手前までエンジンを
ブン回してから変速しているのと同じです。
その犠牲として、燃費が鬼のように悪く
色んな道を走って何度も燃費を測定しましたが
1リッターあたり34.5Km~35Kmほどでした。
これは250ccの2気筒エンジン並の燃費ですね。
停車からの発進時も、エンジンの回転数が上がるのを待ってから
クラッチが繋がるので、進み始めるまでワンテンポ遅いですね。
その特性のおかげで、まったり時速30km~40Km程度で
流すという事がシグナスXではもっとも苦手で
低いエンジン回転数ではほとんど変速しないので
エンジンだけが無駄に回ってしまいます。
6500回転あたりからやっとエンジン回転数と
変速のバランスが一致してくれる感じですね。
という事で、エンジン回転数と速度を記録してきました。
(徐々にエンジン回転数を上げた時の時速です)
4000回転:時速20km 5000回転:時速36km
6000回転:時速54km 6500回転:時速70Km
7000回転:時速80Km 9000回転:時速100Km
シグナスXを乗る上で、この極めてスポーツ思考なCVTの特性を
理解しておく必要があります。 |