HONDA CBR250RR ドライブスプロケットの交換 Vol.3 |
先ほどチェーンアジャスターを緩めたので チェーンの張り調整を行っておく。 フロントスプロケとリアスプロケの真ん中あたりに長尺を立て 左手でチェーンを持ち上げてたわむ量を見ながら 右手で先ほど緩めたアジャスターのボルト(10ミリ)を 反時計回りに回していく。 |
チェーンが上下に動くたわみ量が 基準値の25mm~35mmに入るまでアジャスターを回す。 コツとしては30ミリにチェーンの遊びを合わせる場合は 35ミリあたりにしておくと 反対側のアジャスターを調整する時に 多少遊びが無くなるので30ミリくらいになる。 ちなみにチェーンの遊び少ないとアクセルレスポンスは良くなるが スイングアームの動きが制限されるので乗り心地が悪くなる。 |
調整が終わったら右側のアジャスター(10ミリ)を押さえながら 左側のロックナット(12ミリ)を締める。 後輪は基本的にアクスルナットで固定されるので ここのロックナットは強く締め付ける必要はない。 |
スイングアームの目盛を見て同じように車体右側も調整する。 精密に左右で同じに合わせるなら 長尺を使ってチェーンアジャスターから スイングアームの末端までの距離を測る。 |
車体右側も左側と同じ距離になるように アジャスターを回してから調整する。 最後にアクスルシャフトのナット(24ミリ)を本締めする。 |
最後にスプロケットカバーを元に戻す前に ついでなのでクラッチワイヤーケーブルのグリスアップをしておく。 ケーブル類のグリスアップには 通常、ワイヤーインジェクターを使うのだが 噴射ノズルが細い金属のタイプのグリスだと ホースのの中にノズルを突っ込んで 指で出口を塞ぎながら噴射するとそこそこ奥まで届く。 |
クラッチレバー側もスプロケットカバーが外れていると ワイヤーが伸びるので同じようにグリスアップしておく。 |
後は逆の手順でスプロケットカバーを元に戻したら ミッションコンプリート。 間違い無く手は油で汚れている事だろう。 |