HONDA CB250R ドライブチェーンの交換 Vol.1 |
今回はCB250Rのドライブチェーンを交換します。 チェーンは通常、消耗した時に交換しますが 今回はチューニングやドレスアップの観点から 積極的に交換してみたいと思います。 今回用意したアイテムは D.I.D(大同工業)の520VT2です(114リンク)です。 CB250Rの純正は108リンクですが ネットでは沢山出回っているチェーンが一番安いので 114リンクを選びました。 チェーンを繋ぐ時に使う圧入するカシメジョイトと 次回から交換作業が簡単になるクリップジョイントから選べますが 今回は信頼性が高いカシメジョイトを選びました。 |
袋を開けるとグリス漬けのチェーンとカシメジョイトが入っています。 見た目的にもアウタープレートの側面のグリスは 拭いておきたいですね。 たぶんD.I.Dでもっとも高性能なチェーンは モトGPにも採用されていた520ERV3だと思いますが なんせ価格がかなり高いという事で 520ERV3よりも安くて出来るだけ高性能で 尚且つ耐久性の事も考えたチェーンは無いのかと調べてみたら たぶんこのモタードの競技用に作られた 520VT2になるのではないかと思います。 チェーンをクネクネ動かしてCB250Rの純正チェーンと比べてみると シールチェーンでありながら明らかに抵抗が少ないです。 520ERV3よりも耐久性があるせいなのか 箱にはレース専用とは書かれていませんが 公道で使うにはグレーな競技用チェーンです。 ちなみに520ERV3では250ccに限り公道走行可能です。 |
純正の108リンクより長いチェーンを買った場合は 袋から開けたこの時に108リンクにカットしておくと 後の作業が楽になりますよ。 前後スプロケットの歯数を大幅に変えている車両なら 後で車両に合わせてチェーンの長さを調整した方が良いですね。 リンクの数え方はゴールドのアウタープレートと ブラックのインナープレートの数を交互に数えます。 114リンクなので黄矢印のピンを打ち抜けば 108リンクになります。 目を放すとどこのピンを打ち抜くのか分からなくなるので マジックで打ち抜きたいピンを黒く塗って印を付けておきます。 チェーンをカットする時の決まり事としては チェーン同士を連結させる為には必ずチェーンの末端部分が インナープレート同士になるようにカットする必要があります。 チェーンが2リンク刻みの長さで売られているのはその為です。 |
それではさっそくチェーンをカットします。 今回はD.I.Dの純正工具(かし丸君)を使って説明しますが 基本どの工具でも使い方はほぼ同じです。 まずはチェーンカッターをチェーンに通し 棒(カッターピン)を目的のピンの中心に当てて とりあえず素手で限界までネジを回します。 ピンのど真ん中を打ち抜かないと チェーンのプレートも変形しますし 工具側のカッターピンも曲がるのでここが一番重要です。 ちなみに、ミスってカッターピンを曲げてしまっても カッターピンは単品でも売っているので安心してください。 |
ピンの中心を捕らえたら27ミリの工具でかし丸君を抑え 19ミリの工具でネジを回していきます。 |
ネジをどんどん回していって ピンが反対側から落ちたらカット完了です。 |
カットしたチェーンから溝のあるシール(Oリング)が2つ落ちてきますが これがD.I.Dが特許を取っているXリングですね。 純正のチェーンは普通のOリングですよ。 |
という事で気になる520VT2の重量を量ってみると 108リンクで1627gでした。 これが軽いかどうかが分かりませんよね・・ |
なのでCB250Rの純正ドライブチェーン(108リンク)も 量ってみると1566gでした。(袋の重量6gを引く) 競技用で軽量を拘った520VT2のチェーンが 純正より61gほど重いという結果ですよ。 たぶんね・・純正チェーンより520VT2の方が 耐久性が高いんじゃないかと思います。 そうじゃないと物理的に説明が付かないですよね・・ 最強の520ERV3など様々なチェーンの重量を量ってきましたが ほぼ100%純正のチェーンの方が軽いです。 この事からもチェーンの性能を示すグラフで 軽量の項目は無視して良いと思います。 つまり、チェーン選びの時には 耐久性とフリクション(抵抗)の項目だけに注目してください。 |