KAWASAKI Ninja ZX-25R インプレッション Vol.2

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ZX-25Rライポジ

ライディングポジション

ZX-25RもZXシリーズの血を引くなら

ZX-10Rや6Rのようにスパルタンな前傾姿勢を

イメージしてしまいますが

実際にはNinja250に毛が生えたような前傾姿勢でした。

それでも乗る人の体型によっては

決して楽なライディングポジションではないのですが

明らかにライバルのCBR250RRよりも前傾が緩く

ツアラー寄りのライポジだと思います。

 
ZX-25Rシート

シート

これもZXシリーズのシートとは思えないような

しっかりと厚みのあるクッションで

しかも若干柔らかめの印象なので

かなり乗り心地の良いシートだと思います。

完全にツアラーのシートだと思います。

 
ZX-25R足つき性

足つき性

シート高が785mmという事で

150/60の薄いリアタイヤの影響もあって

Ninja250やCBR250RRと比べても低く

同じ薄いリアタイヤを履くNinja400と同じシート高ですね。

身長170センチで短足の私では

わずかにカカトが浮きますが

ほぼほぼ両足が地面にベッタリな状態です。

ステップ位置は前傾姿勢具合に合わせて

Ninja250よりも若干位置が高く後ろ気味な印象ですが

リラックスして乗れる範囲に収まっています。

前傾も緩くてシートも柔らかく、尚且つ足つき性も抜群・・

レース直系のZXシリーズとしてはあり得ないというか

完全にツーリングをするバイクですね。

 
ZX-25Rメーターパネル

メーターパネル

ここも例外ではなく

多くのNinjaシリーズで採用されているデザインと同じ

メーターパネルが採用されていますが

ZX-25Rは最新版のメーターパネルという事もあって

タコメーターの針は先端だけが白く光る透明な針では無く

針全体が赤く光るタイプに変わっています。

それにより夜間での視認性が飛躍的に改善されました。

あと、Ninja250等と同じようにバーグラフの水温計もあるのですが

瞬間燃費等を表示する下側に

水温を数字でも表示出来る所はスーパースポーツしてますね。

A・Bトリップはもちろんの事

航続距離や平均燃費、外気温など

大抵の数値は表示出来ます。

 
ZX-25Rシフトタイミングランプ設定

ZX-25RにはNinja250や400には無かった

シフトタイミングランプ機能が付いていて

5000回転から17000回転までの250回転刻みで設定が出来ます。

設定した回転数の1000回転手前でランプが緩く点滅し

設定した回転数から激しく点滅します。

ただ、シフトタイミングランプの輝度は設定出来ないので

LEDの明るさはちょっと控え目な感じがします。

 
ZX-25R電子制御

電子制御

左から「POWER」 「KTRC」 「KQS」という表示がありますが

POWERはフルパワーの「F」と

エンジン出力を抑えた「L」の2段回の切り替えが出来ます。

CBR250RRではコンフォート、スポーツ、スポーツ+の3パターンですが

コンフォートだけがエンジン出力が下がるので

ZX-25Rと同じ2段回になります。

ただ、CBR250RRのコンフォートモードは

高回転領域のみ出力を抑える設定でしたが

ZX-25Rは全域で出力を抑える制御なので

どの領域でも「L」に切り替えた事がすぐに分かり

低~中回転域はビックリするほど遅いです。

そもそもフルパワーの状態でも低~中回転域は遅いので

個人的には「L」の設定は全く必要無いと思います。

 
ZX-25Rトラコン

「KTRC」はトラクションコントロールの事で

アクセルを入れた時の後輪の空転を防ぎ

オフと1、2、3の3段回で介入具合を調整できます。

レインモードとされている「3」の設定でも

制御が実に緻密で過剰な介入をしてこないですね。

トラコンあるあるで言うと

よく列車の踏切を渡る時の路面のおうとつでトラコンが効いて

唐突なアクセルのオンオフを繰り返される事で

ギクシャクした走りになるのですが

3でも全くそれが起きなかったのでちょっと感動しましたが

そもそも、ほとんど効いていないんじゃないのか?

とも思いましたが

全開加速をするとちゃんと制御が入ったので

想像以上に優秀な制御が行われているのだと思います。

CBR250RRは新型になってもトラコンを装備しなかったので

電子制御においては、このトラコンが

CBR250RRとの差を大きく付けていますね。

KQSはクイックシフターの事で

オン・オフの切り替えが行えます。

クイックシフターについては

新型のCBR250RRではオプションで付けられるようになりました。

 
ZX-25Rスイッチボックス左側

左側のスイッチボックスには

ZX-6Rと同じ物が採用されており

Ninja250と比べると上下とSELのスイッチが追加されています。

この上下とSELのスイッチは主に

電子制御の設定に使います。

ちなみに走行中でもSELボタンを押す事で

電子制御の設定モードに入れますが

アクセルを少しでも捻っている状態だと切り替わらないので

アクセルを完全にオフにする必要があります。

通常の状態では上下のボタンを押す事で

オドメーターや水温計などの表示も切り替える事が出来るので

非常に押しにくいメーターパネルにあるスイッチを使う時は

時計の時間設定や

シフトタイミングランプの設定くらいになりました。

 
ZX-25Rスイッチボックス右側

ちなみに右側のスイッチボックスには

キルスイッチとスターターが一体化した

新しいスイッチが採用されています。

偶然にもCBR250RRと同じなんですが最近では

この一体型のスイッチを採用する車両が増えてきましたね。

 

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