HONDA CB250R ローダウンキットの取付 Vol.5

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CB250Rフロント部リフトアップ

次はリアショックをローダウンした事で

フロント上がりになった車高のバランスを修正します。

フロントフォークの突き出し量を調整するので

今度はエキマニ部分を適当なジャッキで

ほんの少しだけ支えます。

ここもジャッキが支えすぎると作業に影響するので

フロントフォークがほんの1ミリほど伸びる程度に支えます。

ちなみに今回もサイドスタンドで作業をしていますよ。

 
CB250Rフロント部リフトアップ

ちなみにリアのローダウンのみをした場合だと

光軸が25ミリ~30ミリほど上がっていました。

 

まずは左右のフロントフォークにある

上のトップブリッジ割締めボルトと

下のボトムブリッジ割締めボルトを4本緩めます。

ちなみにトップブリッジのボルトの方が

ボトムブリッジのボルトより少しだけ小さいです。

 

ボルトが緩むとフロントフォークが上に突き出してくるので

理想の突き出し量になるまで

ジャッキを少しずつ下げて突き出し量を増やしていきます。

ちなみに今回は純正位置に対して

17ミリほど突き出し量を増やしました。

突き出し量をノギスか直尺で計り、その長さでノギスを固定するか

直尺の長さを記録しておきます。

 

突き出し量は片側ずつ調整するので片側が終わったら

トップブリッジのボルト(締め付けトルク:22N・m) を締め

ボトムブリッジのボルト(締め付けトルク:32N・m) を締めます。

 

片側の調整が終わったらもう片方のフロントフォークも

記録した突き出し量に合わせて調整して

上下の割締めボルトを固定します。

 

これで純正の光軸の位置に戻りました。

実際にはこれより20ミリ低い位置にするべきなんですが

純正の光軸あたりまで下げるとおおよそのバランスが取れます。

リアサスが20ミリダウンしたら

フロントフォークの突き出し量も20ミリアップで

丁度良い感じのようですね。

 

という事で全ての作業が終わりました。

車高を20ミリ落とした事によって

当然、足つき性は良くなるので

より気軽に乗れるようになりました。

重心が下がった事により

直進安定性は良くなりますし

それだけバランスを取るのが容易になるので

教習所の一本橋のような競技をする場合には

重心が低い方が有利です。

しかし、コーナーリング時に車体を倒す時の

レスポンスが純正時より微妙に遅れる感じなので

身のこなしが重くなったような感覚があり

車体の軽さを感じにくくなる方向に向かいます。

これが重心が下がった事のデメリットなので

一長一短といった所ですね。

先ほども少し触れましたが

リアショックの全長が短くなった事で

レバー比が変わるので

リアショックのバネレートが純正の車高時より柔らかくなります。

体重の軽い女性では

特に問題は無いと思われますが

体重が70Kg以上ある人間にとっては

スプリングがかなり柔らかく感じるので

フワフワ感がさらに増し

それこそオフロード車のような乗り心地になります。

リアショックのストローク量からしても

タンデムするとリアショックが底付きする可能性があるので

タンデムするなら間違いなく

ローダウンはしない方が良いですね。

 

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