Ninja ZX-25R ドライブチェーンの交換 Vol.1 |
今回はZX-25Rのドライブチェーンを交換します。 今回用意したアイテムは D.I.Dの520ERV3ですが現在は 520ERV7(520ERV7-120ZB)にバージョンが変わりましたが モトGP直系の最高性能のチェーンです。 排気量によっては競技用チェーン扱いになりますが 250ccのバイクに取り付ける場合は公道走行が可能です。 |
左:ZX-25R純正 116リンク 右:520ERV3 114リンク チェーンの重量を量ってみると 軽さをウリにしているわりには 純正と比べて実は少し重くなっています。 肉抜きされたピン自体は1本あたり 0.1gほど軽い事は分かっていますが 他のパーツで重くなっているようですね。 なので軽量化に対してはあまり期待しない方が良いのですが それよりも特徴的なのは独特な鞭のような撓りがあるので 回転をさせた時の抵抗の少なさが 他のチェーンとは違うのかもしれません。 |
通常、チェーンの価格は銘柄とリンク数の多さで決まりますが アマゾンではもっとも売れるリンク数が最安値になる事が多いので ZX-25Rの純正チェーンのリンク数である116リンクよりも 120リンクの方が安かった・・という理由で 今回は120リンクのチェーンを使っています。 チェーンにはグリスが塗ってあるので 取り付けた後の見た目を綺麗にするなら 表と裏側のアウタープレート部分(側面)だけ グリスを拭き取っておいた方が良いですね。 |
120リンクのチェーンから ZX-25R用の116リンクにカットする場合は 端から4リンク分を数えてカットするピンをマジックで塗ります。 チェーンの端同士を繋ぐには必ず 内側のインナープレート同士でないと繋げないので カットするのは、おのずと2リンク刻みになりますよ。 あと、スプロケットの端数を変えた時の 最適なリンク数を分かっている分だけ載せると・・ フロント14T(純正) リア45T:112リンク フロント15T リア45:114リンク でした。 |
ちなみに114リンクでも フロント14T(純正) リア45Tの組み合わせに 取り付ける事は可能なんですが スイングアームの末端ギリギリで固定する事になりますし 逆に114リンクでも フロント14T(純正) リア50T(純正)に対応していますが 上の写真のようにスイングアームの もっとも内側ギリギリで固定する事になるので チェーンを引っ張りながら後輪を取り付ける事になり 作業的にもしんどいです。 つまり、スイングアームの調整幅は リアスプロケット5山分ほどをカバー出来る事になりますが 少し余裕を持たせた方が作業的にも楽になります。 それ以外のスプロケットの組み合わせだと 車体に合わせてチェーンをカットした方がいいので ここではまだチェーンをカットしない方が良いですね。 |
520サイズ対応のチェーンカッターを使って マジックで塗ったピンを打ち抜きます。 コツとしてはしっかりピンの中心に カッターピンが当たってる事を確認してから 工具のネジを締め込みます。 ちなみに写真のはD.I.D純正のチェーン工具のかし丸君です。 チェーンカッターの機能とかしめる機能を持っています。 かし丸君は純正工具なだけに かなり高価なんですが 耐久性も高く、補修部品も揃っているので一生使える工具ですよ。 このまま27ミリの工具で本体を抑えて 19ミリの工具でネジを回してピンを打ち抜きます。 |
チェーンの用意が出来たので車体側での作業に移ります。 それではまず後輪を浮かせるので リアアクスルナットのゴムキャップを外します。 後輪を浮かせなくてもチェーン交換は出来ますが 車体を前に進める必要があるので 少々広い土地が必要になりますし面倒ですよ。 2人いればサイドスタンドを使って 後輪を浮かしながらの作業も事も出来ますけどね・・ |
折り曲げられた割ピンの先を ペンチ等を使ってまっすぐにします。 |
割ピンがまっすぐになったら抜き取ります。 勢い余って割ピンをどこかに飛ばさないように注意します。 |
24ミリの工具を使ってアクスルナットをユルユルに緩めます。 |
アクスルが供回りしてナットが緩まない場合は 19ミリの工具でアクスルの頭を押さえながらナットを外します。 |
後輪を持ち上げるので ブレーキロッカーで前輪を固定しておきます。 持ち上げてからロックしても良いのですが 先にロックさせる事で後輪を持ち上げても車体が動きませんよ。 |
メンテナンススタンドを使って後輪を持ち上げます。 写真のようにフックボルトか、M8のボルトを スイングアームに固定している場合は フックタイプの受けを使った方が安定しますが スイングアーム自体を持ち上げるタイプでも使えます。 |
後輪を出来るだけ前側に寄せるために 外側のロックナットを最大まで緩めてから 内側のアジャスターナットも最大限まで緩めます。 車両右側も同じように緩めておきます。 |