KAWASAKI Ninja 250SL ドライブスプロケット交換 Vol.4

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次に、チェーンの張り調整作業を行います。

純正より小さいスプロケットを入れたので

後輪を車体後方に移動させて

チェーンの遊びを少なくする作業をします。

逆に純正より大きなスプロケットを入れた場合は

後輪を車体前方に移動させてチェーンの遊びを大きくします。

まずは、車体左側のスイングアームの先端にある

赤矢印のロックナット(12ミリ)を外してしまいます。

これはミリ単位で精密に左右で合わせる為です。

片手でチェーンを上下させて張り具合を確認しながら

黄矢印のアジャスターナット(14ミリ)を締めていきます。

良い感じの張り具合になってきたら・・

 

ノギスをチェーンに当てて下からチェーンを押し

上下のストローク量を測ります。

規定値の25ミリ~35ミリ内になるまで

アジャスターナットを回して調整します。

チェーンの遊びは、規定値内の少ない方に合わせる方が

アクセルレスポンスが良くなりますよ。

 

車体右側でも同じようにロックナットを完全に外してから

スイングアーム左側のボルトの長さをノギスで測って

右側でも同じボルトの長さになるように

ノギスを当てながらアジャスターを回します。

これをやると精密に左右の位置を合わせられるので

あらゆる抵抗を軽減できます。

 

調整が終わったら、アジャスターを押さえながら

ロックナットを締めます・・もちろん左右ともですね。

 

アクスルシャフトの穴がナットの隙間から見える所まで

ナットを締め込んで、最後に割ピンを通して折り曲げます。

これで後輪の作業は終了です。

 

次に、さきほど仮止めしておいたドライブスプロケットのナットを

バイクに跨いでリアブレーキを掛けながら本締めします。

それから、大きめのマイナスドライバーで

グイっとワッシャーを起こします。

 

ある程度起きたら適当な工具でワッシャーを軽く叩いてかしめます。

後はスプロケットカバーを元に戻せば作業終了です。

 

ドライブスプロケット 13Tのインプレッション

最高時速が約10Km/hほど落ちて

6速10,000回転で時速148Km/hに到達し

ギア比的にここで頭打ちですね。

純正の14Tでは、時速157Km/hを記録しているので

ストレートの長い大きなサーキットでは

純正の14Tの方がタイムが良いと思いますが

13Tの方が最高時速までの到達時間が早いので

小さなサーキットでは、13Tの方が速くなると思います。

1速、2速でラフにクラッチを繋げると

前輪が少し浮いてしまうくらいエンジンのトルクに余裕が出て

加速時に車体の重量をほとんど感じなくなり

低回転域から250ccとは思えないようなトルクフルな

理想的な加速感が得られるようになりました。

標準の14Tのスプロケットでは

6速6600回転で時速100Km/hでしたが

今回の13Tでは、6速7000回転で時速100Km/hになりました。

400回転ほどエンジンの回転数が高くなった事で

高速道路を走るうえでは、燃費が悪化しますが

市街地やと山道を走るには

軽快で気持ちよく走れるギア比になりました。

ちなみにニンジャ250SLでは前輪で

速度を読み取っているのでスプロケットを変えても

スピードメーターは正しく表示されます。

 
 
 
 

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