Mazda ND ロードスター トランクリッドがスポイラー Vol.1 |
え~、NDロードスターのトランクリッドスポイラーを作りました。 サイズ的にはリアスポイラーというよりもうウイングのサイズですよ。 作ったというより利用したと言った方が正しく その名の通りトランクリッドスポイラーなんですが そのワードで検索するとトランクリッドに貼り付ける 小さい突起物のようなスポイラーが沢山出てくるので・・ 今回のはそうじゃなく、トランクリッド自体をウイングとして利用するので 「トランクリッドがスポイラー」って言うのが正しいのかもしれません。 というのも、出来るだけ空力効果の高いGTウイングを取り付けたいと 思った時に一番引っ掛かるのが トランクリッドにドリルで穴を開ける事ですよね・・ NBロードスターでは平気でフレームに穴を開けていましたが NDロードスターではさすがに抵抗があります。 しかも、GTウイングはレーシーなアイテムなんですけど コンバーチブルなロードスターの外観を大きく損ねますし 走りに関しても、GTウイングは重量が重く さらに空気抵抗が増えて燃費が悪くなるので 街中を走る時には邪魔以外何者でもないのですよね。 コーナーリングにしても、慣性マスの集中化の観点からみて 車輌の隅っこのしかも高い位置に重量物を設置する事は ロードスターの一番のウリであるヒラリ感を損なう事にもなります。 経験上、GTウイングは何かとやっかいなので GTウイングが抱えるその全ての問題を解決したであろう 「トランクリッドがスポイラー」を発案した訳であります。 |
使ったパーツは主にこれだけなので 材料代は2000円前後でお財布に優しいのがウリです。 パイプで下からトランクリッドを支え トランクリッドにパイプを固定する為に結束バンドを使いました。 あと、トランクリッドを開かなくする為にも 結束バンドを使っています。 リピートタイを使う事で素早く取り外しする事も可能ですよ。 出来るだけ太い(長い)結束バンドを使う事で信頼性が高まります。 |
材料編・・ |
それではまず材料を加工して下ごしらえしておきます。 今回は600ミリのイレクター(スペーシア)のパイプを2本使いました。 それを100ミリの所で切断し500ミリのパイプを使います。 パイプカッターを使うと簡単に切断できますよ。 ちなみに写真は家にあったスペーシアパイプですが イレクターだとブラックのカラーがあるのでカッコ良いですよ。 500ミリにカットする理由は ウイングの角度を可変タイプにする為で 固定で使うならそのまま600ミリのパイプを使ってもOKです。 後は足部分のジョイントを2つと トランクリッドを傷付けない為のパイプの先端に付ける 丸脚キャップ(28ミリ)を用意します。 |
可変タイプにするならこのPJ-505のジョイントを使う事で 30ミリ単位で高さを調整出来ます。 あれ・・PJ-505ってイレクターには無く スペーシアだけにしかないジョイントですね・・ ちなみにイレクターもスペーシアも パイプの径は同じ28パイなので互換性がありますよ。 |
通常、パイプとジョイント部は専用のボンドを使って 固着させますが、ビニールテープをパイプに 一周巻くだけでかなり強固に固定出来ますよ。 |
ウイングの角度を変える時に使うジョイント同士の場合は ビニールテープを2週巻くことでかなり硬く固定出来ます。 |
試作品なので余計なジョイントを使っていますが 可変タイプだと突っ張り棒全体の全長は 580ミリあたりで落ち着きました。 本気でダウンフォースを狙いにいくなら 切断せずに600mmのパイプを そのまんま使うのが正解かもしれませんね。 |
ちなみに580ミリ仕様の重量は672gでした。 得られるダウンフォースの量を考えたら 奇跡のような重量ですね。 軽いGTウイングでも3Kg前後はありますよ。 パイプ部分を28パイのアルミ製のパイプに替えると もっと軽量化出来そうですね。 |
加工編・・ |
それではパイプの穴開け加工を施します。 まずはパイプに丸脚キャップを取り付けます。 そこから10ミリほど離した所に 穴開けポンチをハンマーで叩き印を付けます。 印が付いたらキャップを外します。 |
ポンチで傷つけた所を6ミリのキリを使ってドリルで貫通させます。 パイプ自体は簡単に穴が空くので ハンドドリルでも穴を開けられると思います。 |
太い結束バンドが通るかテストします。 通らなければドリルを少し上下させて穴を楕円の形状にします。 |
パイプの中の切り子を清掃してから パイプ用に売られているインナーキャップを取り付けます。 |
最後にテーブル丸脚キャップを取り付ければ完成です。 |