HONDA NC700S DCT インプレッション 3 |
デュアルクラッチトランスミッション(DCT)・・ |
このNC700シリーズのウリの一つです。 走っている感覚は、ATと非常に似た感じですが ちゃんとギアを切り替えるので変速ショックがあります。 停止状態から発進する時にATだと タイムラグが発生してエンジンがある程度 回ってから進み出しますが、DCTの場合は そのタイムラグは、ほぼゼロで アクセルを捻ると同時に進みます。
発進時は、MT同様にDCTでも半クラッチ状態で発進しますが アクセル開度によって半クラッチの時間が変わり ゆっくりアクセルを捻ると 半クラッチ状態が続き、緩い加速が出来ます。 素早くアクセルを捻ると 半クラッチ状態がすぐに終わりギアが直結します。 DCTでは、バイクを倒す以外にエンストする事がありません。
通常、エンジンをかけると必ずDモード(オートマチック)から始まり SモードとMTモードが選べます。 Dモードのままエンジンを切ってもニュートラルに戻るので そのまま手でバイクを押すことが出来ます。 つまり、停車時にギアでロックをかける事が出来ないので スクーターのようなパーキングブレーキが備わっています。 Dモードのままでもシフト操作をすると、いつでも ギアアップ・ダウンが出来ます。
Sモード(オートマチック)は、自動車のCVTのSモード同様に Dモードの+1000回転ほど高い回転数を維持しようとしますし アクセル開度を緩めない限り なかなかギアアップしようとはしません。 停止状態だと、1速かニュートラルにしか ギアを入れる事が出来ず、走行中だと時速3㎞以下で ニュートラルに入れられるようになります。
ちなみにDCTの構造上、ギアチェンジをしても ニュートラル時間がなく常にギアが入っている状態なので マフラーを替えた時の排気音が トルコンATのクルマと同じような、ギアチェンジをしても 継ぎ目の無い排気音になります。 ここがDCTの一番残念な所かもしれません・・ あと、DCTモデルはスイッチ類が多く 指だけで操作するには少し手惑いますね。 MTモードで走るなら シフトペダルキットをお勧めしています。 |