HONDA PCX e:HEV 動力性能の検証 Vol.2 |
0-100Km/h加速 (KF30型PCX150との比較) |
次はPCXだけの走行データをまとめたグラフですが 先代のKF30型PCX150との比較をしてみます。 予想通りPCX150は0-100Km/h加速のタイムでは圧倒的に速く 125ccのJF81型やPCX e:HEVでも相手になりませんが 時速30Km/hまでの加速なら PCX e:HEVの方が若干速い事が分かり 時速50Km/hまではほぼ同じ加速力でした。 グリップを捻り直し、追加でモーターアシストを掛けると 時速80Km/hまではほとんど離されない事もグラフから分かります。 つまり、市街地での速度域では PCX e:HEVでもPCX150と同等の加速力を持っていると言えますね。 PCX150やPCX160と比較して大きく加速力の差が出るのは モーターアシストが機能しなくなる 時速80Km/h以降からという結果になりました。 |
0-100Km/h加速 (125ccスクーター) |
次は主に125ccクラスのスクーターを集めました。 0-100Km/h加速の125ccクラス最速を誇る GSX-S125は参考として載せています。 時速90Km/hあたりから急激に加速が鈍るのは 125ccの傾向という事が分かりますね。 それでもヤマハのNMAXでは加速の落ち込みを 最小限に抑えられていますが その分、スタートダッシュから時速60Km/hあたりまでが遅いです。 PCX e:HEVでもNMAX同様に CVTをスポーティな駆動セッティングに変更する事で 0-100Km/h加速で20秒前後のタイムまでは 簡単に縮めることができる事は分かっていますが 当然、その分だけ燃費は落ちます。 時速90Km/hからの加速はほぼ惰性のような加速なので 風や気温などその時の状況に大きく左右される事から 0-100Km加速のタイムを見るとNMAX以外は どのスクーターもどんぐりの背比べのような結果でしたが 実際に走っていてもっとも重要なのは 時速60Km/h前後までの加速力だと思います。 最後に、PCX e:HEVがより加速力で優位に立てる状況としては 気温が高い夏場で 気温が上がるにつれエンジンの出力は下がっていきますが モーターの出力は気温に影響されないので 生粋のガソリン車との加速力の差はより広がります。 |
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