HONDA PCX ウェイトローラーの重さと変速の関係 Vol.1 |
今回はノーマル状態のPCXに 様々な重さのウェイトローラーを装着して 加速の違いを調べました。 |
動画から加速力を解析してグラフを作りました。 縦が速度で横が時間になります。 0.5mmと書かれているのはボスワッシャーを噛ましています。 16gの0.5mmだけ大型スクリーンを装着しているので 時速100Km/hの最速タイムの参考として登場させています。 ちなみに0-100Km/h加速は20秒7です。 変速が始まる30Km/h過ぎあたりから ウェイトローラーの重さによる加速力の影響が出ています。 |
スロットル全開時の時速60Km/h時の回転数 |
左から21g 18.5g 16g 13g 10gで 下の段がボスワッシャーを噛ました18g 0.5mm 16g 0.5mmです。 時速60Km/hは変速が盛んに行われている領域なので ウェイトローラーの軽さに比例して回転数が上がっています。 エンジンの最高出力が出る8500回転に近い回転数で 加速(変速)しているウェイトローラーの車両が 理論上もっとも速い加速が出来るはずなのですが・・ |
先ほどのグラフを拡大しました。 16gと13gがほぼ同じ曲線を描いていますね。 10gのウェイトローラーは 時速85Km/hあたりから加速力が落ちています。 |
スロットル全開時の時速90Km/h時の回転数 |
ウェイトローラーの重さ=変速タイミングの速さなので ウェイトローラーが重ければ重いほど より低い速度で重いギア(ドライブフェイスの外側)に Vベルトが移動します。 ウェイトローラーの重さに比例して時速78~85Km/hあたりで それ以上変速出来ないもっとも重いギアになるので 時速90Km/hではウェイトローラーの重さに関係なく ほぼ同じ回転数になっています。 下の段の0.5mmのボスワッシャーを噛ませている車両は 約250回転分ほどローギヤードになっている事も分かりますね。 しかし、10gのウェイトローラーの車両だけは 異常な回転数になっている事がわかります。 |
ウェイトローラー10gの回転数と速度 |
ウェイトローラー10gでは時速88~100Km/hまでの間で 回転数がほとんど変わっていないことが分かります。 これはつまりウェイトローラーが軽すぎて 遠心力が弱いのでドリブンプーリー側にある センタースプリングの力に負けて変速が出来ていない事が分かり センタースプリングの押す力によって かろうじてタイヤに駆動力が伝わっている状態だと思われます。 つまりVベルトが滑っている状態なので 回転数が高いのにもかかわらず 加速力が良くなかった訳ですね。 ドライブプーリー側のウェイトローラーの重さも 変速には重要ですが ドリブンプーリー側にあるセンタースプリングとの バランスが重要だという事が分かります。 純正のセンタースプリングとの相性が良というか 対応出来るウェイトローラーの重さは16gまでだという事で 13gのウェイトローラーとほぼ同じ パフォーマンスが発揮出来たのだと思われます。 ちなみに15gのウェイトローラーは 16gとほぼ同じ加速力なので 同じ加速力ならエンジン回転数のより低い16gの方が 優秀って事になりますね。 |
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