HONDA PCX ウェイトローラーの重さと変速の関係 Vol.1

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JF81PCXウェイトローラーと加速

今回はノーマル状態のPCXに

様々な重さのウェイトローラーを装着して

加速の違いを調べました。

 
JF81型PCXウェイトローラーと変速グラフ

動画から加速力を解析してグラフを作りました。

縦が速度で横が時間になります。

0.5mmと書かれているのはボスワッシャーを噛ましています。

16gの0.5mmだけ大型スクリーンを装着しているので

時速100Km/hの最速タイムの参考として登場させています。

ちなみに0-100Km/h加速は20秒7です。

変速が始まる30Km/h過ぎあたりから

ウェイトローラーの重さによる加速力の影響が出ています。

 
JF81型PCXウェイトローラーと変速グラフ

スロットル全開時の時速60Km/h時の回転数

左から21g 18.5g 16g 13g 10gで

下の段がボスワッシャーを噛ました18g 0.5mm 16g 0.5mmです。

時速60Km/hは変速が盛んに行われている領域なので

ウェイトローラーの軽さに比例して回転数が上がっています。

エンジンの最高出力が出る8500回転に近い回転数で

加速(変速)しているウェイトローラーの車両が

理論上もっとも速い加速が出来るはずなのですが・・

 

先ほどのグラフを拡大しました。

16gと13gがほぼ同じ曲線を描いていますね。

10gのウェイトローラーは

時速85Km/hあたりから加速力が落ちています。

 
JF81型PCXウェイトローラーと変速グラフ

スロットル全開時の時速90Km/h時の回転数

ウェイトローラーの重さ=変速タイミングの速さなので

ウェイトローラーが重ければ重いほど

より低い速度で重いギア(ドライブフェイスの外側)に

Vベルトが移動します。

ウェイトローラーの重さに比例して時速78~85Km/hあたりで

それ以上変速出来ないもっとも重いギアになるので

時速90Km/hではウェイトローラーの重さに関係なく

ほぼ同じ回転数になっています。

下の段の0.5mmのボスワッシャーを噛ませている車両は

約250回転分ほどローギヤードになっている事も分かりますね。

しかし、10gのウェイトローラーの車両だけは

異常な回転数になっている事がわかります。

 
JF81型PCXウェイトローラーと変速グラフ

ウェイトローラー10gの回転数と速度

ウェイトローラー10gでは時速88~100Km/hまでの間で

回転数がほとんど変わっていないことが分かります。

これはつまりウェイトローラーが軽すぎて

遠心力が弱いのでドリブンプーリー側にある

センタースプリングの力に負けて変速が出来ていない事が分かり

センタースプリングの押す力によって

かろうじてタイヤに駆動力が伝わっている状態だと思われます。

つまりVベルトが滑っている状態なので

回転数が高いのにもかかわらず

加速力が良くなかった訳ですね。

ドライブプーリー側のウェイトローラーの重さも

変速には重要ですが

ドリブンプーリー側にあるセンタースプリングとの

バランスが重要だという事が分かります。

純正のセンタースプリングとの相性が良というか

対応出来るウェイトローラーの重さは16gまでだという事で

13gのウェイトローラーとほぼ同じ

パフォーマンスが発揮出来たのだと思われます。

ちなみに15gのウェイトローラーは

16gとほぼ同じ加速力なので

同じ加速力ならエンジン回転数のより低い16gの方が

優秀って事になりますね。

 

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