SUZUKI アルトワークス NAのアルトとの比較 Vol.3 |
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アルトワークスとNAアルトFの0-100Km/h対決 |
今回のメインイベント・・ 4WDのMTアルトワークスとNAのAGS仕様のアルトFを 直接戦わせてみたいと思います。 サーキットではクラスが違うので相まみえる事がない2台ですが 0-100Km/h加速で直接戦わせてみたいと思います。 両方とも1速に入れた状態で アイドリングの回転数で走っている状態から 同時に全開加速をさせますよ。 当然全く同じ場所ですし季節も合わせてあります。 両方とも13インチの同じホイール&タイヤを履いているので アルトワークスにとってはそれだけでも軽量化に値しますね。 どうみてもNAアルトが不利ですが 結果は小学生でも分かっている事なので どこまでアルトワークスにNAアルトが 食い下がれるかが問題なのです。 それではスタートです。 |
まずはNAアルトが1速6000回転まで加速して 2速に変速しようとしている時 アルトワークスでは6500回転あたりなので エンジン回転数の上がる速度は同じ感じですが ギア比がそもそも違うので アルトワークスの方が約8Km/hほど速度が速いです。 1速目で既にブっちぎられている感が半端ないですね。 |
NAアルトが2速6000回転まで加速して 3速に変速しようとしている時 アルトワークスでは2速6500回転あたり・・ 2速でもタコメーターの針が刺している場所は 1速目と同じで何だか気持ち悪いですね。 ただ、スピードメーターを見てみると アルトワークスはさらに差を広げて 時速17Km/hほどリードしていますね。 |
当然ですがアルトワークスが3速6500回転あたりで 先に時速100Km/hに到達しました。 タイムは約10秒です。 その時NAアルトは3速5200回転ほどで 時速が80Km/h弱って所ですね。 速度差が20Km/hも付いてしまいましたが 先ほどからみてみると時速でわずか3Km/hほどしか 差が広がっていない事が分かりますね。 |
NAアルトでも4速4500回転弱で 時速100Km/hに到達しました。 タイムは15秒弱でしたので 約5秒ほどアルトワークスよりも遅いタイムでした。 その時、アルトワークスは4速6000回転あたりで 既に120Km/hを越えています。 その時の速度差は23Km/hですね。 |
もう勝負は付いていますがアルトワークスが 時速130Km/hに到達した時には アルトFは時速106Km/hでした。 この時点でアルトワークスとアルトFの速度差は 時速24Km/hになりました。 1速目や2速目では想定通り 明らかにアルトワークスにブっちぎられましたが 3速あたりからほとんど差が広がっていないですよね。 この結果は自分自身でも想定外で NAアルト恐るべしの結果でした。 結論言えば、これはいわゆる64PS規制の影響で アルトワークス本来の性能が発揮出来ていない状態だと思います。 カタログのエンジン出力からすればNAの52PSに対して ターボの64PSなので、その差はわずか12馬力です。 重量では100KgもNAアルトの方が軽い訳ですから ターボによるこの12馬力のアドバンテージは 実際にはもっと小さくなるはずです。 1速目や2速目で差が付いた要因を細かく解説していくと まず、スタート時の1速目ですが アルトワークスは2500回転~4000回転あたりで ブースト圧が1Kgほど掛かるので 爆発的なトルクを生み出し ほぼ同じ回転数だったNAアルトに圧倒的な差を付けました。 つまり、NAエンジンが本領を発揮出来ない 低回転域でのトルクの差でNAアルトをブッちぎったのです。 あとはAGSとMTの変速速度が要因で 1速、2速でのAGSのギア比はかなり軽いので パワーが無いのにも関わらず アルトワークスとほぼほぼシフトチェンジのタイミングが同じでした。 当然、AGSの変速速度は 電光石火のMTのシフトチェンジに叶うわけがないので 余計に速度差が付いたのです。 実際にAGSのNAアルトに乗っていても 加速時間に対しての変速時間の割合が多い 1速、2速の変速ロスだけが一番イラつきます。 3速、4速ではギア比が適正なので加速する時間が長くなる事で そのイラつきは発生しません。 最初に言った64PS規制ですが アルトワークスは高回転域ではブースト圧が低くなるように 調整されているので 高回転を維持して走った場合 NAに毛が生えたような加速しか出来なくなる領域があります。 その為、NAエンジンの本領が発揮出来る3速、4速の領域では NAアルトを引き離す事がほとんど出来なかったのです。 最初は誰しもがNAアルトの事をナメてたと思うのですが これでちょっと見方が変わったんじゃないでしょうか。 |