SUZUKI アルトワークス インプレッション Vol.4

HOME - GARAGE - ALTO WORKS - Impression

HA36Sの4WDマフラー

4WD仕様のマフラー事情

マフラーに関しては2WDよりも

4WD仕様の方が恵まれているのかも知れませんね。

まず4WDでは車体のセンターにプロペラシャフトがある事で

2WDの燃料タンクとは形状が違っていて

燃料タンクが車体の左端に綺麗に収まっています。

それによりマフラーレイアウトは燃料タンクの影響を受けないので

理想的なストレート構造になっています。

ちなみに燃料タンクの容量は両方とも同じですよ。

あと、一番有り難いのがセンターパイプと

テール部分の間につなぎ目があるので

2WDのようにマフラーを切断しなくても

マフラー交換を容易にする事が出来ます。

 
HA36Sの2WDマフラー

2WDモデルではこのように燃料タンクを避ける為に

マフラーが大きく曲がっていますし

フロントパイプからテールエンドまでつなぎ目が無いのが特徴です。

 
HA36S2型のオーディオパネル

ユーティリティ

アルトワークスの1型ではオプション扱いだった

ワイドタイプのオーディオパネルが

2型からは標準装備されるようになりました。

ナビを入れる人にとっては有り難いのですが

普通のオーディオデッキを入れる場合は

左右に隙間が空いてしまうので

1型のオーディオパネルを取り寄せる必要があります。

2000円程度ですが余計にお金が掛かるようになりました。

 
HA36Sアルトワークス

4WD仕様のアルトワークス 総評

速い軽自動車のライバルは

ダイハツのコペンやホンダのS660が存在しますが

4WDの設定があるのはアルトワークスのみなので

クロスレシオ化されたギア比も含めて

間違い無く全ての軽自動車でラリーカーにもっとも近い存在というか

ノーマルのまま乗っていても

ラリーカーそのものだと錯覚してしまうほどですし

ちゃんと大人がゆったりと4人乗れるスペースを

確保している所もスバルのインプレッサや

三菱のランサーエボリューションに通じる物を感じます。

標準でレカロシートが装着されている事や

突き上げを感じる引き締まった足回り・・

ステアリングに敏感に反応する旋回レスポンスなど

まさに小さなランサーエボリューションという印象で

とにかく峠道を走ると面白くて仕方がなかったです。

乗り心地の悪い硬い足回りをなんとかしたい場合でも

一般的な車両ではノーマルよりも柔らかいサスペンションは

なかなか売っていませんが

アルトワークスの場合は

ターボRSやNAのアルトが存在している事で

容易に足回りを緩める事も出来るので

乗り心地の良いアルトワークスを作る事は簡単です。

 
HA36Sアルトワークスのレカロシート

強いてアルトワークスの一番残念な所を言うとしたら

もっともレーシーでホットなワークスのグレードが

アルトの最高グレードだと言う事でしょうか・・

ゆえに生粋にサーキットを走らせようとする場合は

豪華なユーティリティが余計というか

走りを阻害する物にもなりかねない事ですね。

標準装備のレカロシートもサーキットを走らせる目的なら

フルバケットタイプが適しているでしょうし

助手席のレカロシートもただのお荷物になるので

NAアルトの普通のショボいシートの方が

軽量なのでむしろ適していると思います。

15インチのアルミホイールも

攻めたオフセットのホイールや

軽量なレーシングホイールに変えたくなりますよね。

なので本当に走りの事だけを追求出来るように

低いグレードのアルトと同じような簡素な装備にして

車両価格を抑えたグレードを追加して欲しい所ですね。

ライバルと思われるコペンやS660がそもそも200万円近くするような

グレードしか存在しないので

アルトワークスの価格を抑えるどころか

むしろアルトワークスが安く思えてしまう事が

一番の問題なのかもしれませんけどね・・

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4

 

HOME - GARAGE - ALTO WORKS - Impression