SUZUKI アルト ステアリングの交換 Vol.1 |
今回はアルトのステアリング交換をします。 ステアリングを交換する理由は 軽自動車でも妥協すること無く 体にあったドライビングポジションを確保する為です。 純正のステアリングでは ペダル位置が普通車よりも近い軽自動車の場合では 足か手のどちらかを妥協する事になりますよね・・ なのでステアリングを交換したいというよりも ステアリングを延長させる為に交換します。 という事で今回用意したブツは HKB SPORTS(東栄産業) のステアリングボス(OT-250)で トヨタ用のボスですがNAアルトやアルトワークスに適合します。 |
左:アルトF 右:アルトワークス まずはアルトの純正のステアリングの重量を調べてみると NAのアルトFが2096gで アルトワークスが2243gでした。 ステアリングのフレーム自体は同じですが ステアリングスイッチやデザインの関係で ターボモデルのステアリングの方が若干重いようですね。 |
HKBのステアリングボスの重量は255gでした。 このボスはアルミ製のなんですが 大恵産業が作っているスチールボスの方が肉厚が薄く ほんの少しだけ軽かったりするので ボスに関して素材はあまり気にしない方が良いですね。 |
左:momo TEAM T-1001(28パイ) 右:momo RACE R-11(32パイ) 後はボスに取り付ける好みのステアリングを用意しておきます。 32パイ(320mm)だと何の問題もないのですが 左の28パイ(28mm)では車検に通らない可能性が高く ディーラーのピットにも入れて貰えない事もあり 小さい径のステアリングを使いたい場合は 安物でも良いので整備の時に使う用の 32パイ以上のステアリングを用意しておく必要がありますね。 ステアリングボスさえ取り付けてあれば ステアリング自体の交換は2分も掛からないと思います。 |
360~370ミリくらいだと思われるアルトの純正ステアリングと 28パイのステアリングを比べてみると ちょうどハンドル部分1本分ほど小さくなります。 ちなみにNAアルトもアルトワークスも同じ径ですよ。 |
320ミリのモモレースと 280ミリのモモチームを比べてみると ハンドル部分の1/3くらいがかぶる感じでした。 |
ステアリングの径を小さくするメリットは ステアリングをもっとも下まで下ろしたとしても 太ももとステアリングまでのクリアランスが確保出来るので 主に乗降性が良くなりますし 足を曲げ気味で乗っている高身長な人でも そこそこ快適に乗る事が出来るようになります。 あと、アルトワークスのようなレカロシートとの相性も良く 肩まわりの窮屈さが少し軽減されますし ステアリングを回した時にドアの飛び出した部分に ヒジを打ちにくくなるなど 狭い軽自動車との相性は抜群だと思います。 ただし・・径が300ミリ以下のステアリングでは その感覚に慣れるまでは ステアリングを回す時に違和感を感じるというか 回しにくい印象を受けるので 万人にお勧め出来るのはやはり320ミリあたりですね。 |
それではさっそく作業編ですが エアバックを外すので まずはバッテリーのマイナス端子を外しておきます。 外したターミナルがバッテリーの端子と接触しないように なるべく離しておきます。 各自動車の整備書によっても違うのですが マイナス端子を外してから 大体1分~10分くらい放置するように書かれていますね。 |
それではホーンスイッチ(エアバック)を外すので ステアリングの裏にある穴に棒を真っ直ぐ突っ込んで かるく押し込みます。 もちろん反対の左側にも穴がありますよ。 2014年あたりから生産性を高める為なのか ネジ止めしてあるクルマはほとんど無くなりましたよ。 |
そして下側にも穴があるので棒を真っ直ぐに突っ込みます。 |
ステアリングの穴に突っ込む最適な棒は ステアリングボスの付属品であるトルクスレンチの 長い方の後ろ側が最適でした。 |
ロックが外れるとゴボンっとバネ圧で 手前にホーンスイッチが出てきます。 |
ちなみにホーンスイッチの中身はこんな感じになっていて 棒で押す所はこの3カ所です。 |
3カ所のロックが外れるとエアバッグが外れます。 |
エアバッグの裏側を覗き まずはホーンの平端子を外します。 エアバッグの端子は小さいマイナスドライバー等で 黄色いロックレバーを浮かせてから全体を抜き取ります。 これでエアバックが回収出来たので 家に大事に保管しておいて下さい。 |