SUZUKI アルト ステアリングの交換 Vol.3 |
次はステアリングを延長させる為に ボススペーサーを用意しました。 まずはもっとも軽くて価格も安い Daikei(大恵産業) の樹脂製のスペーサー(30ミリ)を用意しました。 10mm~30mmまで選べます。 問題点としては長いボルトを使って ステアリングからボスまで一本のボルトを通して固定するので 伸ばせば伸ばすほど剛性が落ちる傾向があり 重ねて延長させるには厳しい構造なので 使い道としては、少しだけ延長させたい場合や 最終的な微調整に使った方が良いですね。 |
次は50ミリ以上延長させる時に使う 金属製のボススペーサーを用意してみました。 両面にボルトが通せる穴があるので 直列に繋げる事でほぼ無限に延長できます。 アルミ製なんですが樹脂のボスと比べれば かなり重くなりますね。 様々なメーカーから同じような物が発売されていて どれも同じボスのように見えますが 注意すべき点は写真のボスのように 一部の穴だけにネジが切ってあるタイプのボスで 自分の持っているステアリングが モモなのかナルディなのかで使うボルトが変わってきます。 無難なのは全ての穴にネジが切ってあるタイプですが 加工の工程が増えるので値段が多少上がると思います。 |
あと80mmほど延長させた場合は ホーンのケーブルが届かなくなるので 延長させるケーブルを用意しておきます。 たぶん売ってないと思うので250型の平型端子と 配線コードを使って自作します。 |
それではステアリングを延長させますが まずはホーンの配線を延長させておきます。 |
まずはプランAとして 30ミリの樹脂スペーサーを2つと 末端に金属のアジャストスペーサー(モモ用)を付けた 合計70ミリ延長のパターンです。 これがもっとも軽く済ませるパターンで 末端に付けたアジャストスペーサーによって ボスのネジ穴によって微妙にズレた ステアリングセンターを修正出来ます。 樹脂スペーサーでは2つ重ねまでが限界ですね。 ちなみに固定には75ミリのボルトを使っています。 |
ちなみに樹脂のスペーサーを末端に使う場合は 必ず付属の金属プレートを付けておかないと ボルトを通してボディまで通電しないので ホーンが鳴らなくなりますよ。 |
次はプランBとして 50ミリのスペーサーを2つ重ねて取り付けました。 ボルトは付属しているので 買い足さなくてもどんどん繋げていけますよ。 だったら最初から100ミリのスペーサーを 取り付けろよって話なんですが 流通用が圧倒的に50ミリの方が多いので 50ミリを2つ重ねた方が安いんですよ。 これがもっとも重い組合せですが 剛性はもっとも高いですね。 |
ここでも注意点としてスペーサーの金属を覆っている塗料が 電気を通さない物もあるので その場合は粘着面も通電する導電性アルミテープを このようにホーンの端子が接触する所から ボルトまでを繋ぐ事でホーンを鳴るように出来ます。 端子が触れる所の塗料を少し削っても通電しますけどね・・ |
プランCとしては 金属のスペーサーと樹脂スペーサーの組合せで 末端にはアジャストスペーサーという 90ミリ延長のハイブリッドな組合せも良いですね。 軽量な上に剛性もそこそこ高いです。 |
最終的に身長170センチほどの自分の体に合わせると 50ミリ+50ミリ+10ミリ(アジャストスペーサー)の 組合せになりました。 そもそも短足なのでペダルまでの距離が長い 普通車では50ミリ以内の延長で十分なのですが ペダル位置が近い軽自動車ではどうしても 100ミリは延長しないと足が窮屈になってしまいます。 当然、ステアリングまわりのスイッチも遠くなるのですが 親指をステアリングに引っ掛けながら 小指でスイッチを押すようにする事に慣れれば まったく気にならなくなりますよ。 それよりもステアリングを回す度に 肩がシートから離れる事の方がよっぽど大きな問題です。 自分の体にあったドライビングポジションさえ作れれば NAのアルトで5時間以上ぶっ続けで運転しても 体の疲労は最小限に抑えられます。 サーキットを走るにしても 高速道路を長時間走るにしても アルトに限らず、全ての車両を通して ドラポジがもっとも重要なので 何をやるよりも先に作っておくべき事だと思います。 |