SUZUKI アルト リアブレーキシューの交換 Vol.3

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新しいブレーキシューを取り付ける前に

シューが擦れる部分を確認して乾いていたら

耐熱グリスを薄く塗っておきます。

 

まずは新しいシューにアジャスターを取り付けます。

 
ドラムブレーキアジャスター

ちなみに・・

ブレーキシューとカバーのクリアランスを自動調整する

アジャスターの設定は

写真下側のツメが立っている状態で取り付けます。

上側のツメが寝ている状態ではシューを外側に押してしまう為

ドラムカバーを取り付ける事が出来なくなります。

ただ、ツメが寝ていた方が組みやすい場合もあるので

全て組み終わった最後に

アジャスターのギアを浮かせて調整しても問題ないです。

 

ハブが邪魔にならないように回しながら

うまくアジャスターを通して左側のシューをセットします。

 

次にスプリングを固定しますが

シューと擦れ合う内側には耐熱グリスを薄く塗ります。

 

最初に左のシューにバネを引っ掛け

右側のシューに引っ掛けます。

右側のシューとハブをうまく動かすのがコツです。

 

次にアジャスターのツメを引っ掛けます。

 

そこからテコの原理を使って

ピストン部分にシューの先端をうまく引っ掛けてセットします。

 

その時に下側にあるアンカー部分にもシューを乗せます。

 

後はロックピンを後ろから前に飛び出させて

板バネをペンチで挟んでロックさせます。

 

最後に下側のスプリングを元に戻します。

矢印のスプリング側よりも反対側を

工具で引っ張って引っ掛けた方が簡単です。

 
HA36SディクセルRGSタイプ

最後に左右のシューがちょうど中心にあるかどうかを見て

上下の位置を動かして調整します。

 

ドラムカバーを戻します。

 

ドラムカバーが干渉して戻せない場合は

アジャスターのここにマイナスドライバー等を突っ込んで

押してギアを動かし

アジャスターのツメを出来るだけ立たせます。

これでシューがコンパクトに収まるので

カバーが取付出来るようになります。

 

ドラムカバーが取付出来たら

サイドブレーキのボタンを押しながら数回強く引いて

シューの位置を中心に移動させておきます。

 

FFの場合は上手く取付出来ると

このように手で後輪を回した時に抵抗を感じること無く回せます。

シューが上下に少しズレていても

走っているうちにシューの角が削れて中心に固定されますが

出来ればこの時点でうまく中心に固定しておきたいですね。

シューが中心からズレて固定された場合は

サイドブレーキを引いたときの遊びが

シューを交換する前とで大きく変わってくるので分かりますよ。

後は反対側のシューも同じように交換して作業終了です。

 
HA36SディクセルRGSタイプ

DIXCEL RGS typeのインプレッション

forRACEと箱にも書かれている通り

制動力は明らかに純正シューを上回る

強力な制動力を生みます。

それだけサイドブレーキの効きも良くなるので

FFのアルトではサイドターンが楽に決められるようになりました。

ブレーキを残しながら旋回する時に

フロントタイヤの負荷が減るので

よく曲がるようになります。

しかし、ブレーキペダルを急激に強く踏むと

荷重移動が行われる前に先にリア側がロックするので

ABSが動作してしまい制動距離自体は伸びてしまいます。

これを防ぐにはフロント側も同じように

制動力の高いブレーキパッドに変えるか

サスペンションの沈み具合に合わせて

ブレーキペダルを踏み込める運転技術が必要です。

しかし、それは当たり前のように急ブレーキを踏む

スポーツ走行での話なので

街中での走行では

ブレーキペダルを踏む力に対しての制動力の高さと

サイドブレーキの効きの良さ・・

あとはブレーキバランスがリア寄りになることで

ブレーキング時にフロントサスペンションの沈み込み量を

小さく抑える事が出来るので

フラットな姿勢に近い状態で車体を止められるようになります。

 
 
 
 
 

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