SUZUKI アルト F 車高調のセッティング Vol.3

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車高のセッティングついての色々・・

車高の高さは、車検に通る最低地上高の90ミリを守る以外では

普段生活している範囲の道路やお店に入ったときに

車体の一部を擦らない高さにする必要があるので

生活環境によって最適な車高は変わります。

車高を下げるメリットはタイヤが車体に隠れる事で

正面投影面積が減り、空気抵抗が軽減されるので

燃費や加速力が良くなります。

重心も下がるので旋回性能が向上する傾向がありますが

下げすぎる事でサスペンションのアーム類が

最適な角度から遠のいて

本来の性能が発揮出来なくなるデメリットもあります。

何を優先するかで車高のセッティングは変わります。

 

アルトというか軽自動車全般の特徴としては

フロント部分のオーバーハングが

一般的な普通車と比べると短いので

アプローチアングルの角度が高く

急な角度の坂道や歩道等の段差を乗り越える時でも

フロントバンパーを擦りにくいので

そこそこ攻めた低い車高でも

普段の生活に影響しにくい傾向があります。

 

上:乗車時 下:乗車していない時

同じ車高の設定で運転席に人が乗った状態と

乗っていない状態で車高の変化を見てみました。

写真右のフロント側よりもリア側の方が

より車高が下がっている事が分かりますね。

リアの方がスプリングレートが低いので

重量変化によって車高がより下がる傾向にあります。

つまり駐車している状態で前後の車高がフラットな状態では

実際に人が乗ってしまうと車高が後ろ下がりになってしまいます。

さらに助手席側に乗車したり加速をすると

後ろ下がりの車高がより酷くなります。

後ろ下がりの状態ではフラットな状態と比べて

空気抵抗が大きくなってしまいます。

これを改善するには予め

人が乗っていない状態で前下がりの車高にする必要があります。

つまり、アクセルを全開状態にした時に

前後の車高がちょうどフラットになるセッティングにする事で

加速中の空気抵抗を最小に出来るので

加速性能を最大化させる事が出来ますし

同時に加速時の燃費を向上させる事が可能です。

これが今回アルトで実際に行った

エアロダイナミクスを考慮した車高のセッティングになります。

 

車高の前後の高さが変わると光軸も変わるので

エンジンルームを開けてヘッドライトの所にある

ここの六角ネジ(10ミリ)で調整します。

 

反対側のヘッドライトも同じ量だけネジを回しますが

壁に向かってライトを当てて

カットラインを見ながら調整しても良いですね。

右側のカットラインが一直線になるように高さを合わせて下さい。

 
HA36S光軸レベライザー

光軸を調整する場合、レベライザーは初期値の0ではなく

真ん中の3の所で調整すれば、上下に微調整が出来るので

色んな状況に対応できるようになりますよ。

 

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