ノートオーラ リア スタビライザーバーの製作と取付 Vol.3 |
スタビライザーバーが1本完成したので 他の加工前のバーと重ねて穴の位置に印を入れれば 簡単に複製が出来ますよ。 用意したバーの数だけ穴開けして同じ物を作ります。 |
次は車体とスタビライザーバーの間に入れるブッシュを作ります。 今回使ったのは1mm厚のウレタンゴムシートです。 100mm×100mmサイズなので半分に切ると ちょうど50ミリ幅のスタビライザーバーの両端に使えますよ。 |
半分に切ったウレタンゴムシートを 作ったスタビライザーバーの端に合わせて 穴を開けた中心の所にマジックで印を入れます。 その印を入れた所に穴開けポンチ等を使って 8mm~10mmの穴を開けます。 |
これでスタビライザーバーと トーションビームの間に噛ませるブッシュが出来ました。 本来、このブッシュの板を厚くすると 一般的なスタビライザーを固定するブッシュと同じ効果を得られるので スタビライザーバーの効き初めのレスポンスを 緩やかにする事が出来ますが ノートオーラではM8の細いボルトしか使えない為 ボルトの負担を少しでも軽減する為には ブッシュを厚くする余裕は無いですね。 |
これでスタビライザーバーを固定する準備が全て整ったので ウレタンシートをスタビライザーバーの上に敷いてから 下から幅広ワッシャーを通したボルトで適当に締めます。 この時もスタビライザーバーの中心を 養生テープで固定して作業をした方がスムーズですよ。 |
最後にボルトを本締めしますが テストでは55N-mまで問題ありませんでしたが マージンを取って40~45N-mくらいで締め付ければ良いと思います。 1ヶ月ほど走るとウレタンシートが馴染んでくるので もう一度同じトルクで増し締めします。 このようにボルトの増し締めや脱着だけなら 車体の外から作業が出来ますよ。 |
仕上げにボルトの頭に適当なグリスを塗って錆止めしておきます。 これでリアスタビライザーバーの作業は完了です。 |
リアスタビライザーバーの効能は 一般的なリアスタビライザーと全く同じで 旋回時のトーションビームが捻れる時にだけ 補強バーとして強度を発揮するので リアサスペンションのロール量が減少します。 同時にフロントイン側のタイヤの接地性が上がるので コーナーリング特性がオーバーステアの方向に向かいます。 スプリングとショックアブソーバーのセッティングだけでは 乗り心地と旋回性能を両立する事は困難ですが スタビライザーバーの厚みを変える事で ほんとんど乗り心地を損なうこと無く 理想的なコーナーリング特性より近づける事が出来ます。 車高調を入れている車両では リアスタビライザーバーを入れる事で リアの減衰力を弱めてもフロントの接地感を維持出来るので 旋回性能を維持しつつも 路面からの突き上げ感をマイルドにする事が出来ますし 純正の足回りではソフトな乗り心地を維持しつつも ステアリングを切った分だけ確実にフロントがインに入っていくような スポーティな旋回性能を得られます。 |