ノートオーラ ドアスタビライザーの取付 Vol.2 |
次はドア側のストライカー(受け側)の取付を行いますが ここからが本題でトヨタ系列でない 日産車ゆえの問題が発生します。 そこでドアスタビライザーを加工するプランと加工しないプランの 2つのパターンで取付したいと思います。 とりあえず矢印の2本のトルクスネジを外しますが ここにはT30のトルクスレンチあるいはソケットを使います。 |
それではまずプランAとして ドアスタビライザーを加工する方法で取付しますが そもそも加工したりしないと取付出来ない理由は トヨタ系列の車両は先ほど取り外した ドアストライカー(受け側)のネジがテーパー形状なので ドアスタビライザーの金具もテーパー形状になっています。 なのでドア側が平たい日産車には取付出来ないのです。 そこで今回はこのテーパー形状を潰して平らに加工します。 |
プレートのテーパー部分を平らにする方法は プライヤーで潰したりハンマーで叩いたりと 色々方法はありますが 一番早くて力が要らない方法は 写真のように万力で潰す方法です。 プレートの黒い部分が出来るだけ剥げないように 樹脂の板を間に挟んでプレスしています。 |
少々荒いのですが平らになりました。 |
テーパーを潰すとこのようにそり上がる事があるので 手で曲げて平らになるように調整します。 |
プレートを固定するボルトは 通常では純正のボルトを使うのですが 純正のボルトは頭の部分のサイズが広く厚みがあるので 樹脂のプレートが取付出来ませんでした。 そこで今回はM6×12の低頭ボルトを使います。 素材としてはステンレス製の方が好ましいですね。 写真のように鉄製だと錆びるので グリスを全体に塗ってサビ止めをした方が良いのですが ネジ部分にグリスが付くと抵抗が無くなり 規定締め付けトルクであっても オーバートルクになりやす事もありますし そもそもM6の細いボルトなので 強く締め付けすぎないように注意します。 取説の規定締め付けトルクは5N-mです。 |
先ほどテーパー部分を潰したプレートを 低頭ボルトで取り付けます。 |
樹脂のプレートをスライドさせて固定します。 仕上げにシリコングリスをプレートに吹いておくと 摩耗等を軽減出来ますし プレートをベタベタにして開閉させれば 車体側のプレートとの密着具合を調べることも出来ます。 ドアを何回も開閉させて プレートが外れないかどうかと 異音が出てないかどうかを調べます。 異音が出ればどこかが干渉しているので ドアスタビライザーの取付位置を調整します。 |
この取付方法でドアスタビライザーを 4枚のドアに取付しましたが 結果的にはこのように 運転席側の下のプレートだけ 干渉してすぐに外れる状態になったので 取付出来ませんでした。 通常、ドアスタビライザーはドアストライカーと同じで 取付位置の微調整が出来るので 調整すれば干渉を防げるのですが なんせ、そもそも車体側のネジ穴の位置と ドアスタビライザー側のネジ穴の位置がピッタリでは無く ドアスタビライザーのボルトを車体に固定するだけで 調整範囲のクリアランスを使い切っている感じなので 車体の個体差に応じてドアスタビライザーの固定位置を 調整する事は出来ないと言って良いほど調整範囲は狭いです。 なので車体の個体差によっては プレートが干渉して取付出来ない車両も出てくると思われます。 |