HONDA CBR650R ドライブチェーンの交換 Vol.1 |
今回はCBR650Rのチェーンを525から520サイズにコンバートする 3つの作業の中の最後に行うドライブチェーンの交換作業です。 コンバートと言っても作業工程はチェーン交換のみと同じ作業です。 525から520にチェーンのサイズ落とすメリットは 駆動系を軽量化出来る他に 520サイズの方がチェーンの種類が豊富で 競技で使われる高性能なチェーンは 520サイズにしか存在しませんし スプロケットに関しても520サイズの方が種類が豊富だからです。 チェーンのサイズを落とす事のデメリットは チェーンの耐久性が落ちる事ですが 純正のチェーンよりも耐久性の高いチェーンを使う事で 520サイズでも耐久性の問題はクリア出来ます。 |
今回用意したドライブチェーンはD.I.Dの520VX2-120ZBで 520サイズの120リンクのチェーンです。 Xリングによって純正のチェーンよりも抵抗が少なく しかも耐久性も高い万能なチェーンです。 色はゴールド・シルバー・スチールから選べて ゴールドかシルバーのどちから安い方をいつも買っていますが 価格を重視するなら見た目が 純正チェーンと同じスチールがもっとも安いです。 接続方法はカシメるタイプと軽圧入クリップタイプから選べますが 今回はカシメるタイプを選びました。 ちなみに2019年からは520VX3にバージョンアップしていますよ。 CBR650Rの純正チェーンの長さは118リンクですが ネットで買う場合、流通量の多い120リンクの方が価格が安かったり 在庫が豊富だったりするので今回は120リンクを買いましたが 118リンクの方が安い場合もあるので ちなみにCBR650Rの純正チェーンと同じ 525サイズに交換する場合だと525VX2になります。 |
袋を開けるとこんな感じでグリスがベットリ付いた状態で チェーン同士を繋ぐカシメジョイントリンクも入っています。 見た目のビジュアルを重視するならこの時点で アウタープレート表面のグリスを拭き取っておいた方が良いですね。 くれぐれもパーツクリーナー等を吹いて清掃しないで下さい。 |
120リンクのチェーンを買ったので 純正と同じ118リンクにする為、2リンク分を切るので 矢印の所のピンをチェーンカッターで打ち抜きます。 チェーンを切る時の決まり事として チェーンの末端は必ずインナープレート同士にならないと 繋ぐ事が出来なくなるので2リンク刻みの単位になりますね。 |
チェーンカッターには色々あり価格もピンキリですが 今回は520サイズのチェーンなので50系の工具を使います。 写真の工具はD.I.D純正の工具で チェーンカッターとカシメる工具としての両方の機能があります。 それでは作業に取り掛かります。 まずは手でネジを締めていき カッターピンを確実にチェーン側のピンの中心を捉えます。 中心を捉えたらカッターピンがズレないようにする為に より力を入れてネジを締めておきます。 とにかくピンの中心を捉えないと工具のカッターピンも曲がりますし チェーン側のプレートも曲がるので最悪ですよ。 ちなみにDIDの工具だとカッターピンが曲がっても単品で売ってます。 |
D.I.D純正工具では27ミリの工具で工具本体を押さえ 19ミリの工具でネジを回していきます。 いずれはチェーンのピンが外れて落ちます。 |
チェーンのカットが出来ました。 ちなみにCBR650Rの純正チェーンと同じ118リンクだと リアのドリブンスプロケットは45Tあたりが限界なので フロントやリアに純正よりも大きなスプロケットを入れたい場合は 120リンクにしておいた方が良いですね。 |
それではチェーンの重量を計ってみますよ。 まずはCBR650R純正のドライブチェーン(118リンク・525サイズ) の重量は1932gでした。 |
D.I.Dの520VX2(118リンク・520サイズ)の重量は1797gでした。 つまり今回は135gの軽量化が出来ます。 そもそもD.I.DのVX2は耐久性が高いので 同じサイズの場合、純正のチェーンよりも重かったりしますが 520にサイズダウンさせているのでそれでも軽くなっていますね。 |