HONDA CBR650R　ドライブチェーンの交換 Vol.2

それではさっそく作業開始です。

まずはリアのアクスルナット（27ミリ）を緩めます。

アクスルシャフトがナットと供回りして緩まらない場合は

反対側にあるアクスルの頭（22ミリ）を押さえながらナットを緩めます。

メンテナンススタンドを使って後輪を浮かせます。

ちなみにメンテスタンドを使わなくてもチェーンの交換は出来ますが

作業性は大幅に悪くなりますよ。

メンテスタンドを使って後輪を持ち上げる場合は

ブレーキロッカーを使ってフロントブレーキを

掛けた状態で持ち上げるとより安定した状態になりますし

持ち上げてからの安定感も増します。

フロントブレーキを掛けなくても後輪を持ち上げられますが

車体が後ろに動きながら持ち上げる感じになります。

次に12ミリの赤矢印のロックナットを緩めてから

10ミリの黄矢印のアジャスターを適当に緩めて

車体左側も同じようにアジャスターを緩めておきます。

こんな感じになるので後輪を後ろから押して（蹴って）

フロントスプロケットとリアスプロケットの距離を狭くしておきます。

これをやっておくとチェーン同士を繋ぎやすくなりますよ。

まずは後輪を回しチェーンを1周確認して

ジョイントリンクが付いていないかどうかを見ます。

ジョイントがなければカット作業に移ります。

DIDの純正工具だと2分割になるので

チェーンに頭の部分を引っ掛けてから工具を組み直します。

先ほどと同じように最初はチェーンカッターのネジを手で締めて

チェーン側のピンの中心をしっかり捕らえてから

最後に工具で締め上げます。

チェーンが切れると垂れるのでフロントのスプロケット側は

こんな感じで適当な袋に純正チェーンを入れます。

リアのスプロケット側は末端部分に

新しいチェーンを結束バンド等で簡易的に繋ぎます。

ちなみにDIDのチェーンには表裏がありませんが

セオリー的にはチェーンのアウタープレートに印字されている面を

手前に向けてチェーンを取りつけます。

フロントスプロケット側のチェーンを引っ張って袋に詰めていくと

いずれは新しいチェーンがここまでたどり着いてきます。

結束バンドを切れば古いチェーンも同時に袋に回収出来ます。