HONDA CB1300SF 純正マフラーの静音化 Vol.1 |
今回はCB1300の純正マフラーを静かにします。 2014年以降のバイクでは騒音規制が国際基準になった為 特にリッタークラスのバイクでは 純正マフラーと言えども排気音(特にアイドリング)が大きく 日本の住環境に合った音量とはとても思えないので 夜中の住宅街でも 胸を張って走れる音量に落としたいと思います。 という事で今回用意したアイテムは 南海部品の2WEYバッフル 42mm(NPC-BF42)です。 シルバーとブラックの2色がありますが 純正マフラーに合うシルバーを選びました。 |
こういったバッフルは通常 社外品マフラーに取り付ける事を想定されているので マフラーの外側から付属のボルトを使って 内側に差し込んだバッフルを固定しますが 今回は純正マフラーに取り付けるという事で 2箇所にあるネジ穴に M6×10のイモネジを使って固定します。 M6×5の黒いイモネジは最初から片側に固定されていますが 作業性や緩み防止の為にも10ミリの長さのイモネジを使います。 ちなみにイモネジの先は尖っていないタイプの方が マフラー側に優しいので好ましいですね。 そもそもイモネジを使わなくても隙間無く ガッチリ固定出来るカツカツサイズなので あくまでイモネジは より確実に抜けなくする為の保険的な物です。 イモネジは予め外側に飛び出さないように バッフル内に仕込んでおくと作業性が良くなります。 |
それではこの大きなマフラーの出口を塞ぎたいと思います。 |
バッフルを真っ直ぐにマフラー出口に当て ゴムハンマーを使ってバッフル全体をまんべんなくトントンして なるべく水平に入っていくように叩きます。 バッフルに裏表は無いのですが 写真のように中心部分がへこんでいる側を外側に向けた方が より純正マフラーに合うと思います。 シリコンスプレーなどの潤滑剤を使うと 簡単に入っていきますが 潤滑剤が熱で飛ぶまでは抜けやすくなるので あまりお勧めは出来ません。 どうしてもバッフルが入らない場合のみ 熱で飛びやすいシリコンスプレーを使います。 |
マフラー出口とバッフルがツライチになるまで入れます。 |
仕上げに仕込んでおいた2本のイモネジを 六角レンチで締めますが 締め付けすぎるとマフラー側にキズが付くので おおよそ8N-m以上は締め付けないようにします。 とても狭い空間なので 短い六角レンチを使うと作業性が良くなりますよ。 |
バッフルを取り付けるとこんな感じに仕上がりました。 まるでバッフルが最初から付けられているかのように 純正マフラーと一体化しているので CB1300オーナー以外からはまずバレる事はないと思いますが 車検の時は念の為に バッフルを外して検査を受ける必要がありますね。 純正マフラーなので音量や排ガス検査はパス出来るのですが バッフルを取り付けている事が問題になる可能性があります。
それでは実際に排気音を収録してきたので 聞き比べてみます。 空ふかしの排気音(後半にバッフル付きに変わります) バッフルの狭い穴の所で排ガスの流速が急に高まる為 通過する時にバッフルならではの音が発生していますが 実際に走らせると空ふかしみたいに エンジン回転数が急激に高まる事はないので それほど気にはならないと思います。 |
次はアイドリング時の音を収録したので バッフル無しと有りで音量を比較してみます。 アイドリング音量の比較(4秒後にバッフル付きに変わります) マフラー出口から45度の角度に 1メートル離れた所から収録していますが レベルメーターを見ると純正マフラーが約-10dBで バッフル付きの純正マフラーが約-14dBなので 4dBほど音量が下がっています。 純正マフラーを構成している音圧成分は ほとんどが大口径による低音なので バッフルを付けて口径を絞る事で 大幅に音圧を削ることが出来ました。 |