YZF-R125 XSR155 リアスプロケットの交換 Vol.3

R125 - XSR155 - Driven sprocket

YZF-R125(RE45J)リアホイール

後輪が外れたら緩めておいたナットを外します。

 
YZF-R125(RE45J)リアスプロケット脱着

スペーサーとドリブンスプロケットを外します。

 
YZF-R125(RE45J)リアホイールハブ

スプロケットが外れるとこんな感じになりますが

ハブは手前に引っ張ると簡単に外れるので

落とさないように注意します。

スプロケットを装着する前に

スプロケットと接地するボルトまわりの面の

ホコリや砂利を落としておきます。

 

ちなみにXSR155では

ネジの緩み止め剤が塗ってあるので

スプロケットナットの取外しが硬いですね。

 

しかもネジの緩み止め剤により

スプロケットが簡単には外れないので

ハブをそのまま手前に引っ張って取外し

スプロケットの裏側をゴムハンマー等で軽く叩いて外します。

 
YZF-R125(RE45J)アルミ製ドリブンスプロケット

新しいドリブンスプロケットを装着し

対角線上に数回に渡って締め付けますが

規定締め付けトルクは43N-mです。

 

ちなみにアルミ製のスプロケットには

肉抜き穴も空いているのでややこしいのですが

肉抜き穴の方だと写真のように

ハブボルトとの隙間がスカスカ状態になるので

穴が小さいカツカツサイズの方に固定しますよ。

 

後輪を戻す時にローターがパッドに引っかりやすいので

予めブレーキキャリパーのパッド同士の隙間を

マイナスドライバー等の適当な工具で広げておくと

スムーズに後輪を装着出来ますよ。

 
YZF-R125(RE45J)リアアクスルシャフト

アクスルシャフトには適当なグリスを塗っておくことで

水分の侵入を防げます。

特に屋外で保管しているバイクはやっておいた方が良いですね。

くれぐれも右端のネジ部分にはグリスを塗らないで下さい。

 
YZF-R125(RE45J)リアホイール取付

あと後輪を元に戻す時の注意点としては

ローターをパッドの隙間に差し込む時に

ほぼ同時にブレーキキャリパーブラケットと

ホイールのカラーが接触するので

ぶつけてカラーを落とさないように注意します。

あと、車体左側にも落としやすいホイールのカラーがあるので

出来るだけ後輪がスイングアームの中心を通るように注意します。

あと、絶対にローターをぶつけてはいけない所が

黄矢印のスピードセンサーですね。

スピードセンサーは予め外しておいた方が安心ですし

車両によっては外さないと後輪が抜けない事もあるのですが

YZF-R125では外さなくても後輪の脱着は行えます。

ちなみにスピードセンサーを固定している六角ボルトの

規定締め付けトルクは7N-mです。

 

車体に後輪を装着出来たら

ナットは締め付けず先にチェーンの張り調整を行います。

チェーンの張り調整の詳細はここのページで掲載しているので

今回は省略しますよ。

 
YZF-R125(RE45J)アルミ製ドリブンスプロケット仕様

これでアルミ製のドリブンスプロケットが装着出来ましたが

注意点としては純正スプロケットから

前後合わせて4T以上の歯数を変える場合は

チェーンのリンク数を増減させる必要があるので

チェーン交換も同時に行う必要がありますよ。

ちなみにスプロケットの歯数を変更してギア比を変えると

XSRシリーズではメーターが狂いますが

YZFとMTシリーズでは前輪のセンサーで速度を読み取るので

メーターが狂う事はありません。

 
YZF-R125(RE45J)アルミ製ドリブンスプロケットギア比

左:フロント14T・リア52T  右:フロント15T・リア55T

次はドリブンスプロケット1T分の

ギア比(エンジン回転数)の変化を調べました。

左側は前後ノーマルのスプロケットですが

両方ともリアタイヤの外径が純正よりも小さいので

ノーマルよりも200回転ほどローギヤードされています。

左右とも全く同じエンジン回転数ですが

右はフロントのドライブスプロケットを15Tに変更しているので

本来は300回転ほどハイギヤード化するのですが

ドリブンスプロケットを3T分大きくしているので

相殺されてノーマルと全く同じ回転数になっています。

つまり、ドリブンスプロケット1T分で

100回転ほどギア比が変わります。

ドリブンスプロケットは歯数が増えるとギア比が軽くなり

歯数が減るとギア比が重くなりハイギヤード化します。

 

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