YZF-R125 XSR155 フロントスプロケットの交換 Vol.2

R125 - XSR155 - Drive sprocket

YZF-R125(RE45J)リアアクスルシャフトナット

チェーンが張っていてドライブスプロケットが外せない場合や

純正の14Tよりも大きなスプロケットを装着させる場合は

チェーンの張りを緩める必要があるので

リアのアクスルシャフトナットを

19ミリの工具で外れない程度に緩めます。

 
YZF-R125(RE45J)リアアクスルシャフト

ナットが緩むとアクスルシャフトが供回りするので

シャフトの頭を17ミリの工具で押さえながらナットを緩めます。

 
YZF-R125(RE45J)チェーンアジャスターとロックナット

次はスイングアームの両側にある

赤矢印のロックナットを12ミリのスパナで最大まで緩めてから

黄矢印のアジャスターボルトを端まで移動させます。

 

この状態で後輪を前に押すと

もっともチェーンの張りが緩くなるので

15Tのドライブスプロケットでも取付出来ます。

 

チェーンの張りが緩まると

簡単にドライブスプロケットを外せます。

 
YZF-R125(RE45J)ドライブスプロケット交換

新しいドライブスプロケットをチェーンに咬ませてから

スプラインに差し込みますが

スプラインとスプロケットの山同士を合わせる必要があるので

車体を少し前に進ませて

ドライブスプロケットを回しながら差し込みます。

 
YZF-R125(RE45J)ドライブスプロケット締め付け

スプロケットホルダーを取り付けて

六角ボルトを固定しますが

サンスターのスプロケットには複数の穴が空いているので

その中の一つがスプロケットホルダーの

穴の位置と一致します。

仕上げに六角ボルトを10N-mで締め付けます。

これであとは逆の手順で

スプロケットカバーを元に戻したら作業完了です。

ただ、チェーンの張りを緩めた場合は

チェーンの張り調整を最後に行います。

張り調整の詳細はここのページで掲載しているので

今回は省略しますよ。

 
YZF-R125(RE45J)ドライブスプロケット16T

ドライブスプロケットを交換する上での注意点としては

写真では16Tを取付していますが

YZF-R125等は、チェーンガイドが

車体側と一体化している構造なので

16Tのような大きなドライブスプロケットは

脱着に苦労するのであまりお勧めは出来ません。

なので取り付けるにしても実質、15Tまでですね。

 
YZF-R125(RE45J)5速

ギア比変更に関しての注意点として・・

純正スプロケットから

前後合わせて4T以上の歯数を変える場合は

チェーンのリンク数を増減させる必要があるので

チェーン交換も同時に行う必要がありますよ。

クイックシフターを取り付けている場合は

フロントを1T分大きくしてギア比を重くすると

5速に入っていてもECUが6速だと判断してしまうので

5速→6速のシフトアップ時のみ

クイックシフターを使う事が出来なくなります。

逆にギア比を軽くする方向には問題は起きません。

ちなみにYZFシリーズとMTシリーズでは

スプロケットの歯数を変えても

フロントタイヤのスピードセンサーで速度を読み取っているので

メーターが狂う事はありませんが

XSRシリーズではギア比の違いが

メーターには反映されないので

結果的にメーターパネルの数値が狂う事になります。

 
YZF-R125(RE45J)ドライブスプロケットギア比

左:14T  右:15T

次はドライブスプロケット1T分の

ギア比(エンジン回転数)の変化を調べました。

左の14Tが6速4700回転で時速60Km/hに対し

右の15Tは6速4400回転で時速60Km/hなので

1T分で300回転ほどギア比が変わりました。

ドライブスプロケットは歯数が増えるとギア比が重くなり

歯数が減るとギア比が軽くなるのでローギヤード化します。

 

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