YZF-R125・R15 XSR155 ドライブチェーンの交換 Vol.4

R125 - XSR155 - Drive chain

428カシメジョイント

次はカシメジョイントを選んだ場合の作業を行います。

250ccクラス以上の520サイズのチェーンでは

全てカシメジョイントになるので

クリップジョイントよりも信頼性が高い繋ぎ方ですし

1gでも軽くしたい場合はカシメジョイントですね。

 

ここまではクリップジョイント等と作業内容は同じです。

 

文字が書かれている側を外に向けて

アウタープレートを押しつけますが

カシメジョイントではほとんど奥に入っていかないので

落ちないようにする為に指でしっかり押しつけて

この状態をキープさせ

その間に圧入する工具をセットします。

 

まずはカッターピンを逆さにして

本体に差し込みます。

 
DIDチェーン工具カシメプレート

そこにカシメ用の板を乗せます。

この板にも415サイズ以上の40系と

520サイズ以上の50系があるので40系のを使います。

 
チェーンカシメ作業

チェーンを跨いでAの位置で工具を組み立て

板のくぼみにアウタープレートを合わせますが

ちょうどアウタープレートのセンターに

工具が来るように位置を微調整します。

アウタープレートのセンターを捉えたら

とりあえず軽く工具を締めて位置がズレないようにします。

 

あとは手応えが硬くなるまで締め込んでいきますが

最後は明らかに手で回せなくなるくらい硬くなるので

そこまで圧入出来ればOKです。

 

これで工具を外すとこんな感じに圧入出来ました。

次は圧入したプレートが外れなくなるように

ピンの先端を広げます。

 

カシメ用の板を外した状態にすると

これがピンの先を広げる工具になります。

 

チェーンを跨いで工具を組みますが

ピン先を広げる時だけBの位置で組みます。

 
チェーンピン先広げ作業

あとは2本のピンを押し込んで先端部分を広げます。

工具をピンの先端に密着させてから

おおよそ1/2周(180度)いかない程度に工具を回して

締め込めばOKです。

ここは締めすぎるとピンが割れるので注意が必要ですね。

 
チェーンカシメ完了

これでカシメジョイントによるチェーンの連結が完了しました。

 

最後の仕上げにチェーンの張り調整を行います。

チェーンの張り調整の詳細はここのページで掲載しているので

今回は省略しますよ。

 

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