NMAX CYGNUS GRYPHUS 合同インプレッション Vol.2

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シグナスグリファスシート

シート・・CYGNUS GRYPHUS

表面を覆う素材にしても

お尻が全く滑らない摩擦力の高い素材で

ブレーキによる強烈な縦Gを受けても体の姿勢を安定させられますし

ステッチのデザインにしても

シグナスXのシートをそのまま持ってきたようなデザインなので

まさに先代までのシグナスXそのもののシートなんですが

故に今回はその事で窮屈さを生む原因になっていますね。

シグナスXが人気のアジア圏ではタンデム需要が高いのか

後部座席部分の締める割合が大きいので

足下の窮屈さから解放されたいが為にお尻を後ろに持って行くと

後部座席部分との境目の段差にお尻当たってしまいます。

あと、フロアタイプの気軽に乗れるスクーターなんですが

シートの厚みの影響なのかシート高がそこそこ高い印象なので

それでも身長が170センチ前後であれば全く問題が無いのですが

おそらく150センチ代の方には影響してくると思われます。

 
NMAXシート

シート・・NMAX

NMAXはシグナスグリファスとは全くコンセプトが違っていて

生地自体もツルツルした滑りの良い素材なので

乗り降りの際はどうしてもセンタートンネルが邪魔になるのですが

その生地のおかげでスムーズに車体から降りられます。

クッションの厚みはシグナスグリファスほどは感じないものの

サスペンションのセッティングやシート形状の工夫など

車体全体の相互作用により快適さを確保している印象でした。

タンデムシート部分の面積も少なめなので

ゆったり乗っても段差の手前の丁度良い所にお尻が収まるので

何時間でも乗っていられる快適さがあります。

これは初代NMAXのもっとも良かった長所を

しっかり引き継いだ感じですね。

足つき性ではスペック表はシグナスグリファスの方が

シート高が20ミリほど高いのですが

実際はNMAXとあまり変わらない印象ですね。

その理由はおそらくシグナスグリファスは

シートの前方に軽く腰を下ろしているような座り方に対して

NMAXではシートの奥に座っているので

足を地面に付ける時に車体のボディの太さが影響する為ですね。

 
シグナスグリファスハンドルまわり

ライディングポジション・・CYGNUS GRYPHUS

良くも悪くもシグナスグリファスは

歴代のシグナスシリーズとほぼ同じで

フラットフロアがあるスクーターのライポジですね。

とにかく乗り降りが楽なのが最大のメリットで

荷物も床に置くことが出来るので

コンパクトな車体サイズの割には荷物を載せられますね。

 
シグナスグリファスフロアとステップ

急角度に立ったステップもシグナスシリーズの伝統ですが

今回のグリファスが歴代で一番ステップの角度が

立っているように見えるのは疲れているからでしょうか・・

というのもエンジンが水冷式になり

エンジンが占める面積が大きくなった事で

シート下のカバーの出っ張りも大きくなり

その分だけフロアの面積が明らかに狭くなっているので

NMAXのデカいエンジンを

シグナスXのパッケージに無理矢理詰め込んだシワ寄せが

全てフロアまわりに出ていているように思えますね。

ちなみに色々試してみて一番快適な乗り方だったのは

利き足を急角度のステップの上に乗せ

もう片方の足はフロアの床面に置く乗り方でした。

 
NMAXライディングポジション

ライディングポジション・・NMAX

初代のNMAXは125ccスクーターの中でも

もっともゆったり乗れてもっとも楽なライポジでしたが

今回もそのNMAXの長所が引き継がれていて

楽な姿勢で快適に乗れます。

 
NMAXステップ

初代よりもステップの幅が

より広くなっているように思えますし

相変わらずステップの角度も緩いので

楽な姿勢を取るだけで自然に足がステップに乗せられます。

ステップ自体の全長が長いので

乗る人の身長に対応出来る幅も広く

様々な体型の人にフィットしそうですね。

ライポジに関してはシグナスグリファスよりも

もはやホンダのJK型PCXと比べるべきだと思いますが

ライポジの快適さでは今回も

JK型PCXよりもNMAXの方が一枚上手で

より伸び伸びと快適に乗れるのはNMAXでした。

なのでフラットフロアのグリファスと比べれば

乗り降りのスムーズさでは勝てないものの

運転している時の快適さではNMAXの圧勝だと思います。

 
シグナスグリファススクリーン

スクリーン・・CYGNUS GRYPHUS

スクリーンと言うよりもメーターバイザーのような

小さなスクリーンが付いていますが

これもシグナスらしさを演出する為だと思われ

先代まではここの場所には黒いカラーのカバーが付いましたが

それがスクリーンになって少し上質感が出ましたね。

なのでこのスクリーンは風防効果の為では無く

グリファスがシグナスXの血統であるが故のパーツです。

 
NMAXスクリーン

スクリーン・・NMAX

これも先代から引き継がれたようなスクリーンなんですが

先代は末端部分が後方に寝ていた形状でしたが

今回のNMAXでは反り立っているので

より風防としての効果を高めてあります。

なので空力的には

間違いなくNMAXの方が優れていますね。

それは同じエンジンを搭載しているにも関わらず

NMAXの方が最高速度が高い事が証明しています。

 
シグナスグリファスラゲッジボックス

シートのラゲッジボックス・・CYGNUS GRYPHUS

まず驚いたのが内張が貼ってあるので

シグナスとは思えないような上質感がありますね。

 
シグナスグリファスヘルメット収納

そしてこれも驚いたのですが

なんとXXLサイズのフルフェイスが収納出来ました。

しかもシートを閉じてもシートとヘルメットが

干渉している感触が全くないので完璧ですね。

しかも後ろ側にまだスペースに余裕があります。

 
シグナスグリファスラゲッジボックス容量

125cc以下のジェットタイプのヘルメットを収納した場合

小さいカメラバックを収納出来るスペースがありました。

 
NMAXヘルメット収納

シートのラゲッジボックス・・NMAX

確認はしていないのですが

デジャブなんじゃないかと思うくらい

先代のNMAXと全く同じなんじゃないでしょうか・・

 
NMAXヘルメット収納

XXLのフルフェイスを収納してみましたが

これまた先代と全く同じで無理矢理シートを押し込むと

何とかシートがロック出来ました。

写真にも少し見切れていますが

シグナスグリファスと比べると

シートを開いた時の角度が寝ていて

グリファスのように90度まで上がらないようになっています。

という事でラゲッジボックスの使い勝手では

シグナスグリファスの圧勝だと思います。

 

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