Ninja ZX-25R レーシングスクリーンの製作 Vol.1

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PET樹脂板

今回はZX-25R用のレーシングスクリーンを製作します。

誰にでも簡単に作れるように説明していきたいと思いますが

まずはスクリーンの素材として

450×600ミリのPET素材の樹脂板(1.5ミリ厚)を用意しましたが

実際に使うのは450×450ミリあれば足ります。

PETボトルと同じ素材なので柔軟性が高く

割れにくい所が特徴です。

アクリルよりも価格が安いのも良いですね。

 
ZX-25Rアッパーカウル

それではさっそく作業編ですが

まずは車体からスクリーンを取り外して製作現場に持って帰り

それを基準にしてスクリーンを製作します。

スクリーンの外し方は6本の六角穴付きボルトを外して

車体後方に抜き取ります。

ちなみにスクリーンのボルトは

末端の2本だけ短いので取付時に間違えないように。

スクリーンのボルトも2本だけ使うので持ち帰ります。

 

裏の黒いカバーもスクリーンと一緒に外しますが

このように残ったらカバーも外して持ち帰ります。

 
ZX-25R純正スクリーン

という事で部屋にスクリーンを持ち帰りました。

裏のカバーとは左右にあるツメで固定してあるので

スクリーンとカバーを分離させます。

 

まずは樹脂板の下に

ます目のあるA3サイズのカッターマットを敷くと

非常に製作しやすくなるのでお勧めですよ。

そして樹脂板の上に純正スクリーンを置きます。

縦横450ミリほどしか使わないので

樹脂板の向きはどっちでも問題ありません。

まずは製作するスクリーンの全長を決めますよ。

今回は純正スクリーンと同じ長さにするので

純正スクリーンの上端と樹脂板の上端を合わせて

純正スクリーンの下側の先端の所に

マジックで印を入れて樹脂板をカットします。

この時点では純正スクリーンよりも

少しだけ長めにカットしておいた方が良いですね。

 

2ミリ厚までの樹脂板なら

大きめの万能ハサミで容易にカット出来ますが

切れ端はアクリルカッターで切った方が綺麗ですね。

ただ、アクリルカッターで切るのはめんどくさいので

今回はハサミだけで素早く作りますよ。

 

こんな感じで樹脂板がカット出来ました。

次はネジ穴を開けるので

樹脂板の真ん中に純正スクリーンを置いて

下側の穴より平行に15ミリ横にマジックで印を入れます。

これは樹脂板を折りまげて作る為で

20ミリ、30ミリと穴の位置を広げる事でよりスクリーンの高さを稼げます。

ここは先端部分なのであまり高さが必要無いという事で

15ミリに設定しました。

 

印を入れた所に6ミリの穴あけ錐等を使い穴を開けます。

バリはカッターナイフで綺麗に取っておきます。

 

ドリルを持っている場合は穴あけ錐で穴を少し開けた後に

6ミリのキリを使って穴を開けます。

ドリルを使うとバリが出にくいので切り口が綺麗に仕上がります。

 

次は車体にスクリーンが仮付け出来るように

純正スクリーンに合わせてマジックで型取りして

それに合わせてハサミでカットします。

 

カットが出来ました。

ポイントとしてはスクリーンの後方にいくほど

折りまげて高さを確保したいので

マジックで書いたラインよりも大きめにカットする事です。

切りすぎると使い物にならなくなりますが

大きめにカットする事で後からいくらでも修正が出来ます。

 

手で曲げてスクリーンの丸い形状を作ります。

両端を合わせるように折りまげ

スクリーン中心から曲げるクセを樹脂板に付けます。

ペット素材の板は割れないのですが

急激に折りまげすぎると曇ってしまうので

曇らない程度に折りまげてスクリーンの型を付けます。

気温が低い時期だと樹脂板も硬く

型も付きにくいので

ドライヤーやヒートガンで全体を少し温めてから

曲げる事で簡単に型が付きますが

温めすぎるとフニャフニャになって

表面が波打ってしまうので注意が必要です。

とにかくこの作業には時間を掛けて丁寧に行います。

 

ある程度スクリーンのような形状になったら

先ほど穴を開けた所を平行にします。

写真ではプラスチックプライヤーを使っていますが

少し温めれば素手でも可能です。

平行にする面積は純正スクリーンを見て参考にします。

 
ZX-25Rオリジナルスクリーン製作

次は純正スクリーンの裏に付いていた黒いカバーに

取付出来るように形を調整します

まずは2本のボルトを使ってカバーに固定し

赤矢印のツメの位置にマジックで印を入れて

両側のツメの内側に

スクリーンが収まるようにハサミでカットします。

あと、黄色矢印の所の端にある出っ張りの内側にも

収まるようにカットします。

幅が広すぎてもスクリーンを折りまげる事でなんとでもなるので

くれぐれもカットし過ぎないように注意します。

これで車体に借付け出来るようになったので

車体の所に持っていきます。

 

スクリーン下側に開けた穴に2本のボルトを通して

車体にスクリーンが仮止めします。

アッパーカウルの内側にスクリーンが干渉して

穴の位置が合わない場合は

その場でハサミを使って形を削って修正します。

2本のボルトで仮止めが出来たら

残り4つの穴の位置を決める為に

スクリーンをぐっと折りまげて狙った高さに合わせます。

その状態でアッパーカウルの上からネジ穴に

穴あけ錐を使ってスクリーンに印を入れます。

ここも穴の位置によって

スクリーンの高さが決まる重要なポイントなので

慎重に印を入れます。

それから一旦スクリーンを外して

穴あけ錐、またはドリルで印を入れた所に6ミリの穴を開けます。

 

スクリーンの末端にある2つのウェルナットだけ

純正スクリーンから移設する必要がありますね。

一度使ったウェルナットはプクっと膨らんでいるので

ボルトを刺す側からスクリーンに取り付けた方が簡単です。

 

ここまで進んだら樹脂板のフィルムを外して良いので

もう一度車体にスクリーンを取り付け

6本のボルトで固定してみます。

スクリーンの端がアッパーカウルの内側に当たって

ボルトが固定出来ない場合は

その場でハサミを使い形を修正します。

とにかく矢印の出っ張りに

スクリーンが避ける形状にする所がポイントで

後は写真を見ても分かる通り

外からは見えないので適当でも問題ないというか

穴の位置さえ合っていれば取り付け出来ます。

 

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