YAMAHA X FORCE 動力性能の検証 Vol.1 |
今回はXフォースの動力性能を検証しますが Xフォース単体での加速データだけでなく 同じ150ccクラスの車両とも比較する事で 動力性能を可視化してみたいと思います。 |
最高速度 |
まずはXフォースの最高速度ですが リラックスした姿勢での最高速度がメーター読みで108Km/hで GPSでの速度計では約100Km/hでした。 125ccクラスの速い方に位置するスクーターと ほとんど変わらない最高速度なんですが 体を伏せての最高速度は116Km/hまで到達出来たので しっかり150ccクラスの領域まで速度が伸びました。 XフォースはNMAXやPCXと比べると 高さも幅もないメーターバイザーのような スクリーンしか付いていない為 やはり空気抵抗の大きさが 最高速度が伸びない原因だと分かりました。 |
チューニングを行った時の最高速度 |
次は主に空力特性を最適化させた オリジナルのウインドスクリーンを装着することにより 空気抵抗の軽減を行いましたが それだけだとエンジン回転数が上がり過ぎるので 社外品の大きなプーリーに交換する事でギア比を伸ばしました。 体を伏せずに走った時の最高時速は メーター読みで122Km/hで GPSの速度計では約112Km/hでした。 これは過去に集計した150ccクラスのスクーターの中でも 最高速度の記録になりました。 やはりXフォースの動力性能を改善するには スクリーンを取り付ける事がもっとも効果的でした。 |
0-100Km加速 |
次は近い排気量の車両を交えて 0-100Km加速のデータをグラフにしました。 ここでのレギュレーションとして 実用的な加速力を調べる為に MT車では2000回転前後でクラッチを繋げてスタートしています。 Xフォースの0-100Km/h加速のタイムは18.9秒(赤色)でした。 タコメーターの挙動を見るとよく分かるのですが ヤマハの150ccは基本的に 加速力よりも効率の良い加速が出来るように 駆動系のセッティングが施されており アクセルを全開にしてもエンジン回転数が低めに抑えられている為 それほど0-100Km/h加速は良いタイムとは言えませんね。 その代わりに比較的静かに加速が出来るので 街中でも快適に走る事が出来るようになっています。 |
カスタム時の0-100Km加速 |
次は主に外径が大きい社外品のプーリーに 純正よりも1g軽いウェイトローラーを組合せる事で ノーマルよりも少しだけ加速力に振った 駆動系のセッティングにしましたが そこにウインドスクリーンを取り付けた加速データで 0-100Km加速のタイムは14.3秒(黒色)まで改善されています。 それでも燃費を無視したような 常に8000回転まで上がる過激なセッティングではなく ヤマハの125ccクラスの車両と同じようなセッティングにしただけなので このタイムが本来のXフォースの実力だと思います。 ちなみにスクリーンを取り付ける事による 空気抵抗を軽減する影響が出るのは時速80Km/hあたりからで 時速90Km/hあたりからは特に大きく影響します。 |
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