X FORCE VS ADV160　動力性能の検証　Vol.2

X FORCE VS ADV160の

150ccスクーター対決企画の0-100Km/h編です｡

まず緑線と赤線のノーマル同士のグラフを見ていくと

圧倒的にADV160の方が速い事が分かりますね｡

これは計測をしなくても

実際に乗り比べれば体感的にもADV160が速い事が分かります｡

その最大の要因は

スペック表に書かれている1PSのエンジン出力の差ではなく

CVTのセッティングの差で

ADV160では加速力を重視した

エンジン回転数が高めの気持ちの良い加速が出来る設定に対して

Xフォースは全領域でエンジン回転数が低めの

重いギア比のセッティングです｡

かといってADV160ではスペック表の燃費が良く

定地燃費値を稼ぐ為なのか

時速60Km/hあたりのエンジン回転数は低めになっているので

緻密に計算された非常に精度の高いCVTセッティングだと言えます｡

ちなみに最高速度でもXフォースは

ADV160に余裕で負けているのですが

その主な原因はスクリーンの有無による空気抵抗の差ですね｡

次はADV160と同じように

Xフォースにもスクリーンを取り付け

CVTのセッティングを加速寄りにした

カスタム済みのデータと比較すると

かなり拮抗した対決になっているのが分かりますね｡

最終的にはXフォースが0-100Km/hでも勝っていますし

最高速度でもADV160を抜いています｡

まとめると･･

ノーマル状態では圧倒的にADV160の方が速いのですが

それはすでにADV160の

全ての能力を出し切っている状態なので

それ以上の性能を引き出すパーツがありません｡

しかし､Xフォース（NMAX155）では

元々､CVTのクランクケースサイズにも余裕があり

それを生かせる社外品パーツも豊富なので

それらのパーツを使った場合

Xフォース（NMAX155）が0-100Km/h加速でも

最高速度においてもADV160に勝つ･･という結果になります｡

つまり､このクラスのスクーターでは

僅かなエンジン出力の差よりも

ギア比の幅が出来るだけ広いCVTと

空気抵抗を軽減できる大きなスクリーンを

装着している方が圧倒的に有利なようです。

CVTのプーリーを大型化したXフォース（NMAX155）では

ギア比の幅が広い為

加速性能や最高速度が改善されるだけでなく

エンジン回転数もADV160より低めに走れるので

燃費も大幅に改善されます｡