YAMAHA NMAX (SEG6J) ACC電源の増設 Vol.1 |
今回はNMAXのアクセサリー電源を増設する作業です。 グリップヒーターやLEDライトなど 消費電力が大きいアイテムを 一箇所のACC電源から供給するのは不可能なので ACC電源を追加し安全に電装品を扱えるようにします。 という事で用意したアイテムは デイトナのACC電源ユニット D-UNIT WR(16037)で D-UNITの防水仕様の小型版です。 |
デイトナのD-UNITはバッテリーと直接接続するので 消費電力の大きな電装品を多数取り付ける事が出来ますが D-UNITを起動させる為に 車体のACC電源とも接続させるので ACC電源が動作する時にしか通電しない 安全設計になっています。 |
D-UNITの本家はこっちの大きな方なんですが 今回NMAXに取り付ける所にはスペースに余裕が無いので ちっこいD-UNIT WRの方が適していると判断しましたが 本家の方も取付出来ない訳ではありません。 D-UNITとD-UNIT WRの一番大きな違いは 本体のヒューズを交換出来るかどうかの違いで 本家のD-UNITでは中のヒューズを交換することで さらに大きな電流を扱えるのに対し 小型のD-UNIT WRでは7.5Aの端子を使っても 最高でも4Aまでの使用を推奨されているので 出力がある程度制限されています。 しかし、グリップヒーターの温度を最高まで上げたり 片側20Wの明るいLEDライトを2台追加したとしても せいぜい3Aほどなので D-UNIT WRでも十分に対応出来ますよ。 |
まずはD-UNITを動作させる為に 車体のACC電源から電源を分岐するコネクターを作っておきます。 ぶっちゃけ、車体のACC電源のケーブルに 配線コネクターでパチっと挟めば済む話なのですが 今回は車体の配線に一切キズを付けない方法を行います。 使った材料は・・ 非防水タイプの110型3Pコネクターセットと |
まずは電源ケーブル2本を8センチくらいの長さになるように ニッパーでカットします。 8センチより長すぎても何の問題ありませんが 短すぎると作業が難しくなります。 |
電工ペンチを使って電源ケーブルの末端にある 両側の被覆を3~5ミリほど剥きます。 |
被覆を剥いた電源ケーブルの両端に 110型端子のオスとメスを取付します。 |
電工ペンチを使って端子を固定します。 |
3Pコネクターの裏側からカチっとロックが掛かるまで 端子を差し込んで固定します。 ロックが掛からない場合は端子の向きが逆なので 180度回転させてから差し込みます。 |
こんな感じに仕上がりました。 ヤマハは真ん中の赤がプラス(ACC電源)になりますが 写真を参考にくれぐれも配線を固定する場所を 間違えないようにして下さい。 |
次は分岐させる作業に入りますが 今回はギボシ端子が最初から接続されている 配線コネクターを使って分岐させます。 こんな感じでコネクターの刃の隙間部分に 作ったコネクターのケーブルをセットします。 |
フタを締めてペンチでしっかり挟み込むとロックが掛かります。 |
マイナス側も分岐させると これで電源分岐コネクターが出来ましたが D-UNITのみを動作させたいだけなら マイナス側の分岐は必要ありません。 エーモンの配線コネクターを使った場合 プラスもマイナスも赤なので 接続時に間違えないように気をつけます。 |
さらに分岐させるならこんな感じで 二股のギボシ端子を使ったり 配線コネクターに配線コネクターを固定します。 タコメーターや水温計の追加メーターなど デイトナのDユニットを使うほどでもない 小さい消費電力の電装品には この分岐したギボシ端子に繋ぐだけで十分対応出来ます。 |
ちなみに今回作ったような3Pの電源分岐ハーネスは キジマ(304-7144)から発売されているので 作るのが面倒くさい方は買っておいて下さい。 |