それでは、リアディレイラーの最終調整を行います。
最短の簡単な方法で説明します。
予め、黄矢印のプラスネジを緩める方向(反時計回り)に
ドライバーを一周程度回しておきます。
まず、クランクを手で回しながらSTIレバーを操作して
最後までシフトダウンさせて、左端のローギアまで
チェーンを移動させます。
ローギアまで移動出来ない場合は、ワイヤーの張りが甘いので
クランクを手で回しながら、青矢印のアジャスターを回して
シフトケーブルを張っていくと、勝手にローギアまで移動します。
ローギアまでチェーンが移動出来たら
リアディレイラーのテンションプーリー(上側の歯車)と
ローギアの山(一番左端のギア)の位置が
後ろから見た時に一直線になるように
青矢印のアジャスターを回して調整します。
調整が出来たら、ホイールの回転を止めた状態で
STIレバーをさらにシフトダウンさせるように押し込むと
リアディレイラーが、ローギアよりもさらに左側に動こうとするので
その余計な動きがなくなるまで
黄色矢印のプラスネジを締る方向(時計回り)に回します。
後は、クランクを回しながらスプロケットの各ギアで
「シャッシャッシャッ」っという異音が発生しなければ
リアディレイラーの調整は終わりです。
異音が発生する場合は、アジャスターを
音のしない方向へと回して微調整してください。
一般的には、トップギアから2段目で調整しますが
11速は10速よりも繊細なので、ギア全体で微調整をした方が
より精密にセッティング出来ます。 |