ロードバイクの組立 13.ディレイラーの調整 まとめ |
リアディレイラー 青矢印のプラスネジは、トップギア側(車体外側)の可動範囲を制限し 緑矢印は、ローギア側(車体内側)の稼働範囲を制限します。 トップギア側の調整は、コントロールレバーが ワイヤーを解放している状態で調整するので プラスネジだけで調整できます。 ローギア側の調整は、コントロールレバーが もっともワイヤーを巻いた状態で行うので 緑矢印のネジで可動範囲の最大値を設定し、それに合わせて 赤矢印のワイヤー調整ネジでワイヤーの張り具合を調整します。 ワイヤー調整ネジを緩めると、ワイヤーが張って ディレイラーのプーリーが徐々に左側に移動します。 逆に締めるとワイヤーが緩んで プーリーが右側に移動していきます。 シャッシャッシャッシャッと干渉音がするのは、 チェーンが左右どちらかのギアに接触しているからです。
つまり、緑矢印のネジを緩めすぎて ディレイラーの可動範囲を大きくしすぎた状態で ワイヤーを張りすぎるとディレイラーのプーリーが ローギアを通り越してしまい、チェーンがスプロケットと ホイールの隙間に脱落してしまいます。 逆に、青矢印のプラスネジを緩めすぎると チェーンはトップギアの外に脱落します。
実際に運転している時にチェーンが脱落するパターンとしては ローギアに入っている事に気づかずに さらにシフトダウンしようと、コントロールレバーを倒し込んだ時に ワイヤーがさらに引っ張られて ローギアとホイールの隙間にチェーンが落ちる事があります。 10速のコントロールレバー(STI)は 実際には9.3クリック分くらい動くので プラスネジを締めて可動範囲を制限する事で その0.3分のコントロールレバーの遊びを無くせます。 |
ディレイラーのまとめ > まとめ2 |