Mazda ND ロードスター トー角・ハンドルセンターの調整 Vol.1

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え~、今回はNDロードスターのフロント側の

トー角を調整してみたいと思います。

ローダウンサスを組み込んだり、車高調を入れると

まれにハンドルセンターがズレる事があるので

タイロッドの回し方によっては

ハンドルセンターの修正も出来ます。

ロードスター特有の特徴としては、ナックルの車両前方側に

タイロッドエンドが固定されているので

ナックルの後方側にタイロッドエンドが固定されている

一般的な車両と比べて、トーアウトとトーインの設定が逆になります。

 

赤矢印がタイロッドで13ミリのスパナを使います。

青矢印がロックナットで21ミリのスパナを使います。

黄矢印がタイロッドエンドで19ミリのスパナを使います。

作業的には、タイロッドエンドを押さえなくても何とかなるので

最低、13ミリと21ミリのスパナがあれば作業が出来ます。

 

写真は車両左側のタイロッドを前から見えている状態ですが

トーイン、トーアウトの仕組みを分かりやすく説明すると

タイロッドエンドは長ナットで、タイロッドはボルトと考えます。

タイロッドを回してタイロッドエンドにねじ込んでいけば

タイロッドとタイロッドエンド全体の長さが短くなっていき

ナックルを車体側に引き寄せるので

ホイールが車体の内側に向いてトーインになります。

タイロッドを逆に回して、タイロッドエンドから抜いていくと

全体が長くなって、ナックルを車体外側に押し出すので

ホイールが車体の外側に向いてトーアウトになります。

ハンドルセンターを修正する場合は

車両右側をトーアウト、車両左側をトーイン方向に

同じ量だけタイロッドを回すと、左右のホイールが右側に向きます。

逆に車両右側をトーイン、車両左側をトーアウト方向にすると

左右のホイールが左側に向きます。

 

それでは作業をしていきます。

車両右側を触る場合はハンドルを右一杯に切り

車両左側ならハンドルを左一杯に切って

タイヤの隙間から作業をします。

まずは、初期値としてマジックでマーキングをします。

写真のようにNDロードスターではタイロッドエンドに

白くマーキングされていたので、それを基準にして

タイロッドに点を書きました・・が・・

ぶっちゃけ、マーキングを無視して

自分で適当な場所にタイロッドエンドからタイロッドまで

真っ直ぐ長い線を引いた方が

より精密に調整が出来るのでお勧めですよ。

これでいつでも、工場出荷時の設定に戻すことが出来ますし

タイロッドをどれだけ回したのかを把握する事も出来ます。

おまけにロックナットも正しい締め付けトルクで固定出来ますね。

 

次はロックナットを外します。

タイロッドエンドを押さえながらロックナットを緩めます。

車体右側でも左側でも、ナットを時計回りに回して緩めますよ。

写真は車体左側です。

 

こちらは車体右側。

腕の力でロックナットが外せない場合は

足を使って押し込めば簡単に外れます。

タイロッドエンドとナックルの連結部分に負担がかかりますが

ロックナットが緩む程度のトルクで壊れるほどヤワではありません。

 

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