Mazda ND ロードスター 車高調のセッティング Vol.1 |
え~、今回はNDロードスターの車高調の 車高のセッティング編です。 バネレート選びやセッティングの参考にしてください。 それではまず、車高調のうんちくから・・ 車高調のバネの硬さは、車高と密接な関係があり 同じ車高の高さ設定でも、硬いバネより、柔らかいバネの方が 車重でよりバネが縮むので車高が低くなります。 加速時や減速時の車体の沈み量も バネの硬さによって決まります。 もちろんコーナーリング中のロール量(傾きの大きさ)も バネによって決まりますが スタビライザーとの兼ね合いもあるので バネだけではロール量は決まりません。 ちなみにショックの減衰力は、バネの動きを抑制して バネが伸び縮みする時の速度が変わります。 ショックの減衰力は、高くなればなるほど バネの機能が失われていくので リジット(サスペンションが無い状態)に近づいてきます。 |
全長調整式車高調の車高調整 |
それでは車高調の車高を変更してみたいと思います。 取り付けたばかりだと、ネジの部分が汚れていないので 非常にスムーズに車高のセッティングをする事が出来て お勧めしたい所なんですが、車高調を入れたばかりだと 車高が安定していないので、さらに車高が落ちていく事を想定して 車高の設定を行う必要があります。
今回は、標準設定の40ミリダウンから10ミリ車高を上げて 30ミリダウンを狙ってみます。 まず、予めシリコンスプレーのような潤滑スプレーを ブラケットロックシート(シルバーのリング)と スプリングロアシート(赤いリング)回りのネジに吹きます。 最初に↑ブラケットロックシートを緩めます。 ここは硬く締められているので、付属のフックレンチには 12.7mm(1/2インチ)サイズのラチェットレンチを刺して 延長出来るようになっています。 |
車高を上げる場合は、赤いリングの下側(スプリングロックシート)を 付属のフックレンチで回して上にあげます。(緩める方向に回す) 車高を下げる時は、赤いリングの上側(スプリングロアシート)を 付属のフックレンチで回して下にさげます。(締め込む方向に回す) 取り付けたばかりだと、手袋さえしておけば手で回せるので スムーズに車高をセッティングする事が出来ますよ。 |
ちなみに赤矢印のブラケットロックシートを緩めずに 下側のスプリングシートだけを緩めてから 上側のスプリングロアシートを回す事で スプリングのプリロードを変更できます。 プリロードを変更する場合は必ず スプリングロアシートにマジック等で印を付けて 緩める方向、あるいは締める方向に何周回したかを記録しておく事で 初期値に戻す事が出来ます。 一般的には、乗り心地をよくする場合は緩めて スプリングを硬くする場合には強めます。 ただし、スプリングが上下に動く(遊ぶ)まで プリロードを緩めないようにします。 もちろんプリロードを緩めると車高も落ちるので注意してくだい。 |
ショック本体からスプリングロックシートまでの幅を ノギスで測れば、かなり正確に車高を調整する事が出来ます。 アッパーアームが邪魔になるので 出来るだけ小さいノギスを使った方が良いですね。 工場出荷時の状態は、48ミリ(40ミリダウン)だったので 58ミリまで広げて車高を標準より10ミリ高くなるように設定して 30ミリダウンを狙いました。 |
上:取り付けてすぐ 下:一週間後 こんな感じで、車高調を取り付けてから一週間ほど乗ると このくらい車高が落ちてくるので要注意です。 |
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