今回、DCTモデルでは変速のセッティングや
ギア比の変更が行われていますが
通常の6速MTでは、トランスミッション内でのギア比の変更はなく
スプロケットによるハイギヤード化(ハイレシオ化)が行われています。
実際に乗った感じでは、NC700Sと比べて
同じ速度を出したとしても
NC750では、約1000回転ほど低い回転数で走れます。
全てのギアで、約一段分くらいギアが重くなっている感じですね。
そのおかげで、NC700Sのアルアル話だった
1速で加速すると、一瞬でレッドゾーンに到達するという事が
起きなくなっています。
ちなみに6速2000回転で
時速約70㎞ほど出ます。(NC700Sでは時速約60㎞)
このハイギヤード化は、特に高速道路での燃費向上や
エンジンの振動の低減につながり
6速、3000回転で時速100㎞の巡航が出来ます。
アイドリングの回転数でも十分なトルクがあるので
エンストに気を使う必要が無く
クラッチだけでも余裕で発進できます。
DCTモデルでは、2気筒エンジン特有のスナッチ(ガックンガックン)が
発生する低いエンジン回転数では、勝手にシフトダウンしたり
シフトアップ出来なかったりしましたが
今回は、普通のMTなので、6速1500回転あたりでは
さすがにスナッチが出ます。
6速だと1800回転以上は回しておく必要があります。
特に、狭い住宅街を低速で徐行する場合では
NC700と比べてハイギヤード化した分だけ
スナッチが出やすくなっているので
頻繁に1速を使う事になりますね。
2気筒エンジンには、やはりDCTとの組合せが
ベストなのかもしれませんね。
あと、前後重量配分もDCTモデルの方が良く
車検証では前後の重さが同じ110㎏でした。
6速MTでのシフトチェンジのフィーリングは
カチっとした感じでギアが入り
しっかりとした節度感がありますね。 |